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飯倉章のヴァーチャル研究室
城西国際大学国際人文学部(国際交流学科)教授 ときどき更新

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★テレビ・ラジオなどのメディア出演関係
〔写真〕チバテレビの「NEWSチバ930」に出演した際のもの。

★千葉テレビ放送ニュース番組「NEWSチバ930」にてコメンテーター
【番組名】ニュース番組「NEWSチバ930」
【放送局】千葉テレビ放送
【放映時間】午後9時30分~55分
【出演予定】第3(月によって第5)水曜日(原則。ときどき変則日程もあり)
【コメンテーターとしての基本方針】
「おっちょこちょいで偉そうなことは言えないが、県民の皆さんの視点から分かりやすくコメントしたい」(2011年3月30日)というような発言をしました。守れるか?
「コメント日誌」(時々、更新)をどうぞ。

★NHK総合「歴史秘話ヒストリア」平成24年9月19日(水)22:00~22:43
「わたし、やっぱり結婚する!~明治のトップレディー 大山捨松の悩み~」にショートコメントで出演しました。捨松の人生がとてもドラマチックで、彼女自身がドラマの主役になっても不思議ないと感じたのは私だけでしょうか。(続きはこちら…)

NEWSチバ930『コメント日誌』

コメント内容の要旨を紹介します *内容は放映を基に、一部省略・修正を施しています。

2013年12月19日 1年のまとめ
何と、コメント日誌の更新を怠って、1年近くが経ってしまいました。出演はしていたんですよ。言い訳だけを書きますと、3月中旬までは新書の準備で忙しく、もちろん大学の仕事もしていて、夏休みからはさらに少し違う運動系の分野にものめりこみまして。さらにウェッブ更新のための自宅パソコンがフリーズを繰り返し、ついに基本ソフトを交換。それでフリーズは収まったものの、今度は基本ソフトの交換にうまく対応できず、このウェッブサイトの一部が消失…。今でもところどころ復旧してません。すべて言い訳です。今年の出演は、昨日18日で終了しました。
今年は、3月にお世話になった笠井アナ、石田アナが卒業されました。本当に二人にはご迷惑をかけっぱなしでした。私のあるやなしやのなけなしの品格がかろうじて保たれたのは卒業したお二人と、木村アナのおかげでした。今でも感謝しております。
4月からは、ニューフェイスの西田朱里アナウンサーと組むことが多かったです。西田アナは私のつまらないジョークを時には笑い飛ばし、時には完全スルーし、そのすれ違いぶりが一部で(いやごく一部で)話題になったこともあったようでした。「もう少しまじめにやったら」と同僚に叱られたこともございました。
昨日は久しぶりに木村アナとコンビ。エンディングで「大掃除が憂鬱。物が捨てられないのに、女房に捨てろ、捨てろと言われる。捨てないと私が捨てられちゃうんですよ。捨てられても、誰か拾ってくれますかね」といった趣旨をコメント。木村さんには、「飯倉さん、捨てられないように大掃除がんばるしかないですよ」と大人のアドバイスをいただきました。大掃除、するしかないかぁ。来年はもう少しまじめに更新しますね。

2012年12月26日コメント
☆2012年の気になるニュース
(石田アナ:飯倉さんは今年、気になったニュースは何でしょうか)
政治の話ですけど、去年こちらの特集で野田さんについて話をしたので、まず野田さんについて評価したいと思います。こんな言葉を紹介したいと思うんですが…。

政治屋は次の選挙を考え、
政治家は次の世代(時代)を考える。

やめてすぐで評価は難しいですが、野田さんは、次の世代のことを本当に真剣に考えて行動した政治家だったと思いますね。
そうでなければ、消費増税というような国民に不人気な政策はしなかったと思いますからね。

(そうとも思いますが、そういう思いが国民に浸透しなかったのか、今回の選挙では民主党の惨敗という残念な結果になってしまいましたね)
そうですね。正直すぎて馬鹿を見た部分もあったかもしれませんが、これはクラークという人の言葉で続きがあるんですよ。
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政治屋は自分の党の成功を求め、政治家は国の成功を求める。
理想論かもしれませんが、野田さんは、党よりも国のことを第一に考えて、そういう意味で真面目で信頼できる政治家だったんではないかな、首相だったんではないかなと思います。

(どの党の政治家にも、こうした理念と言いますか、理想論で終わらせることなく、思いとして持っていてもらいたいですね)
そうですね。あと、野田さんが問いかけたことは、国民にこういう厳しい時代ですから、負担も受け入れてもらうように説得することが、政治家には必要なんだということですよね。
……
(さて、その野田元首相にかわり、きょう安部新政権が誕生して、ニュースでもお伝えした通りですが、安倍政権は経済政策をメインに置いてますよね)

〔表〕
安倍政権の経済対策と問題点
1.公共事業
  …地方自治体の事業負担(事業費の1/2~1/3)
2.日銀の金融緩和による物価上昇目標2%の達成

「公共事業」と金融緩和ですね。
「公共事業」から申しますと、いきなり大幅増額して大丈夫かなというのが一つですね。本当に必要かどうかをきちんと見極めてもらいたいと思います。
まぁ、個人的には「圏央道」は早くやってもらいたいですけどね…。

あと公共事業の大部分では、実は地元の自治体に負担が生じるんですね。ですから、県や市町村に、へたすると半分くらいツケが回ってくる、そういう大変な面もありますよね。

(メリットもデメリットもあると言えそうですけど、そして下の段にある金融緩和ももう一つの柱として大事ですよね)

日銀が金融緩和をしてデフレから脱却する。物価目標を2パーセントのインフレというような形で掲げてますけどね。これはもう「やると思えば、どこまでやるさ」みたいな話なんですね。

((笑い)それはどういった考えなんでしょうか?)

デフレ脱却というのは気持ちと言うか、マインドが大切なんですね。みんなができると信じると、それだけできる可能性が高まってくるという面がありますよね。
だから、日銀も覚悟を決めてやらなければいけませんけど、金融機関もあるいは企業もがんばらなければならないと思いますね。
(それこそマインドを統一して、前に進んで行くということですよね。ただ、具体的にはどんな金融政策を行っていくんでしょうか?)

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金融緩和というと国債を買うイメージがありますけど、今回私が注目しているのはこの表の下の方にある「貸出増加を支援するための資金供給」なんですね。これは実は本当に新しい制度なんですよ。15兆円超、無制限なんて書いてありますけど…。

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どういうものかと説明しますと、スーパーにありますように、ある銀行、A銀行が貸出しを増やしたらその増加分だけ、日銀がすごく安いコストで銀行に資金提供をしてくれるんですね。ですから、銀行もやる気が出るわけですね。預金を集めなくても、低いコストで資金調達ができるというメリットがありますね。

(こうやって聞くと、本当にお金の循環がよくなりそうという気がしますけど、心配なのは金融機関にそう簡単に貸出先が見つかるのかというところですが…)

そうなんですね。それが問題で、今まで国債ばかり買っていたんですけど、貸し出しをすれば資金調達でもメリットがありますから、金融機関は真剣に貸出先を探して、企業といっしょになって新しいビジネスを生んで行ってもらいたいと思いますけどね。

(そうですね。私たちもマインドを共にして……今後見守って行きたいと思いますね)

付記:
「政治屋(politician)は次の選挙を考え、政治家(statesman)は次の世代(時代generation)を考える。政治屋は自分の党の成功を求め、政治家は国の成功を求める。」これは、19世紀アメリカの著述家・神学者のジェームズ・フリーマン・クラーク(James Freeman Clark)の言葉です。リンカーンも似たようなことを言っております。野田さんにぴったりのような気がしました。
日銀の「貸出増加を支援するための資金供給」については、マスメディアでほとんど触れられていないようなので(私は見たことがない)、あえて解説しました。白川さんは、ただ物価が上がればいいと考えているのではもちろんなくて、景気を温めながら物価上昇・デフレ脱却を図りたいのでしょう。そのような考えが、この新制度「貸出増加支援資金供給」に表れていると思いました。インフレターゲットについては、自分なりに納得してからコメントしたかったので、クルーグマンあたりで流動性トラップについても勉強しました。私が学生時代に習った経済学(30数年前)とは違って、今は何でもありみたいで、現実政策で試行錯誤をするということになるのでしょうね。日銀も微調整しながら金融緩和を進めるでしょうから、見守りたいと思っています。

2012年12月5日コメント趣旨
☆2009年の総選挙の投票率、千葉県が全国ワースト1
*今回はコメントの記録起こし(いわゆるテープ起こし)でなくて、木村アナの発言も含めて、コメントの趣旨をお伝えし、解説いたします。
まずは下記の「2009年総選挙の投票率」をご覧ください。

全国都道府県低い順(ワースト)       
1位 千葉県 64.87%  
2位 沖縄県 64.95%  
3位 埼玉県 66.25%  
4位 東京都 66.37%  

一方、投票率1位 島根県 78.35%
千葉県は投票率1位の島根県とは、13パーセント以上差があり、ちょっと深刻ですね。
さて原因は?

調べてまず気付いたことは、ワースト4位までの都県は、どこも人口に若い人の占める割合が比較的高いことです。つまり若い人の投票率が低いことが影響していると思われます。
〔生産年齢人口の都道府県別ランクでも、ワースト4位以内の都県はいずれも上位です。逆に島根県は高齢化率でトップクラス〕

さらに全国の年齢別投票率のグラフを見ると、20代が一番低くて、60代までは年齢が上がるにつれて投票率が高くなっています。つまり若い人ほど低くて、なかでも20代の投票率は全国平均でおよそ50%です。これは全国的な現象。でも、これが千葉県ではさらに低くて、43%くらいしかないのです〔数字は千葉日報の記事から推定〕。

このことが生む問題は、選挙の世代別の格差。
世代別の有権者数のグラフを見ると、20代・30代より、40代・50代、60代以上と年齢が上がるにつれて有権者数が多くなっている。すると、人口比でも年齢の高い人が多くて、しかも若者が投票しないとなると、どうしても政党は人数が多くて投票してくれる層に焦点を当てますから、年齢の高い人向けの政策が中心になってしまう可能性がある。
〔番組では言いませんでしたが「シルバー民主主義」というやつです〕

そうなるとますます若者は政治に関心を無くして、選挙に行かなくなるという悪循環が生じる。

付記:ということで、選挙に行かないと、ますます若者の意見が政治に反映されなくなりますということです。では千葉県の若者はなぜそんなに選挙に行かないのか? それも考えましたが、確信をもって説明できるような理由は分かりませんでした。人口の多い県西地区の若い人たちは東京に通っている人が多くて(仕事や学業で)、土地に帰属している意識がそれほど高くなく、地域の代表の選出にあまり興味が湧かないのかもしれません。他にも理由はあるでしょうが。今回の選挙では、毎回NEWSチバでもワースト1位の汚名返上を訴えていますので、効果が出ることを期待したいと思います。
〔12月28日追加:ワーストワンは脱出しましたが、投票率は前回よりも下がりました。喜んでいいのか、悲しむべきなのか〕

2012年11月21日コメント 
☆「維新の会 千葉1区に候補者」
千葉1区に維新の会から候補者が出馬。すでにみんなの党の候補が出馬を表明しているために、第3極同士の競合となるというニュースです。
(木村アナ:党首討論での衝撃の解散表明からちょうど一週間経ちましたが、今回の解散、飯倉さんはどう思われますか?)
そうですね、あえてネーミングするとこれですね。「討ち入り解散」。
(忠臣蔵ですよね。秘密を守って、奇襲ということですか?)
まあ、それもありますが、それだけではないですね。
野田さんは嘘吐きとまで言われて、耐えに耐えて、最後にガツっとやったわけですね。こういうのって日本人、好きなんですよね。政治っていうのは、こういうストーリーで動く部分もありますからね。それに野田さん、何となく大石内蔵助にも似ていませんか?
(ええ。何となく似ているかもしれませんが、今日も千葉1区での第3極同士のバッティングが話題になっていますが)
そうですね。これも「討ち入り解散」のせいで、第3極も十分な準備ができなかったんですね。
(今回、1区に入って来た日本維新の会、いかがでしょうか?)
まあ、石原さんは橋下さんを義経と言って、自分は義経に惚れた弁慶だと言ってますけどね。ただ、選挙に出るのは弁慶の方ですよね。ここがちょっと不思議と言えば不思議で、なぜ義経が出ないのかということですね。もちろん橋下さんは市長をやっていますから出ないと思いますけども、もしも橋下さんが出たらこれは大きな風になるかもしれませんよね。
(ここの動向が気になりますよね)
そうですね。

☆6次産業化の実現と事業拡大を期待
第2回JA発・産地フォーラムの話題でした。
(さて飯倉さん、農業の新たなビジネスがどんどん開拓されていますね)
いま農業も6次産業化と言いましてね、農業生産が1次産業、それを食品として加工するのが2次産業、流通販売するのが3次産業で、1、2,3で合わせて6次産業ですね。
今日もご近所で6次産業的にやって成功している農家の方とお話したんですが、成功している方はいいけど、10年もすると千葉県の農業はなかなかやっていけなくなる。後継者もいなくてですね。大変だと言ってましたね。
70、80[歳]になってから6次産業と言われても対応できないでしょうから、そこらへんはもう少し大きい枠組みで対策をしてもらいたいと思いますね。

☆特集 王者! 流経大柏高校[ラクビー]
特集の後、流経大柏高校を取材し、強い意思と身体を張るプレイに感銘を受けた木村アナのお話を受けてコメント
(…さすが王者、流経大柏高校でした。飯倉さん、ご覧になっていかがですか)
そうですね。ただ、楕円のボールですからね。どう転ぶか分かりませんからね、本当に歴史に残るような名勝負を期待したいですね。
解説:第92回全国高校ラクビー大会千葉県大会決勝:流経大柏高校 対 市立船橋高校は23日金曜日、12時キックオフです。

☆天気予報
(木村アナ:明日の朝は、初雪の便りが届くところがありそうなんですが)
ああ、そうですか、寒くなるんですね。でも私は脂肪がたっぷり付いてますから大丈夫ですけど、木村さんは大変なんじゃないですか。
(はいもう厚着します…)

付記:久々のホームページ更新です。更新サボってすみません。ずっとチバテレには出させていただいてまして、この日でチバテレ出演50回目でした。でも冒頭の挨拶から噛んで…。相変わらずカツゼツが悪くてすみません。
先週は高校サッカー県大会決勝、今週は高校ラクビー決勝に、ジェフ千葉のJ1昇格戦。スポーツの話題にも事欠きませんが、さらに総選挙。チバテレでは11月29日木曜日夜8時~9時45分、「ちば政考 The討論」を生放送するそうです。消費増税・TPP・原発問題に絞って各党の県代表が討論をするとのことです。私もじっくりと視聴したいと思っています。皆さまもどうぞ。
「討ち入り解散」は一応オリジナルなんですが、他にも言っている人がいました。ただ、私は、奇襲と共に、耐えに耐えてガツンというのが好きな日本的心情を考えてコメントしました。投票日も討ち入りの日に近いし…。でも、討ち入りで終わるのではなくて、もちろん選挙戦はこれからですね。

*****

相変わらず更新できないでいます。すみません。時たまアナウンサーのブログ「こちら!! アナウンサー控え室」に登場しています。代わりに?ご笑覧ください。
http://blog.chiba-tv.com/anablo/2012/08/post-2a14.html (マイボトル♪ 2012年8月22日)

2012年5月2日(水)
☆激しい雨と強風 高波に十分注意を
(石田アナ:明日からゴールデン・ウィーク後半で4連休のかたもいらっしゃると思うんですが、今夜からお天気が大荒れで、雨が心配ですねぇ)
車でお出かけのかたは、特に雨風強いですから気をつけていただきたいですね。

☆関越自動車道7人死亡のバス事故:運転手「事故の瞬間覚えていない」
(昨日偶然に、高速バスを見かけたんですけど、ガラガラで、もしこれが事故の影響だったりすると、高速バスのイメージが悪くなっているのかなと心配なんですけどもね)
私もよく高速バスを利用するんですが、今高速バスにも2種類があるんですね。ひとつがですね。昔はこのフリップにある乗り合いバスだけだったんですけど、10年ほど前からですね、規制緩和でこちらのツアーバスが出てきました。今回の事故はツアーバスの事故ですね。
(どうやら価格に大きな違いがあるようですね。)
乗り合いバスと言うのは道路運送法で運賃の届け出が必要なんですけど、ツア―バスは旅行会社の旅行商品なので、価格について規制がないんですね。ですので一般的に割安で若い人を中心に人気があって、それだけに過当競争に陥って、運転手さんの労働条件などが悪くなるということもあると言われてますね。業界関係者が「起こるべくして起きた事故」と言ってるのもそのためですね。
(でもそれで安全面にまでしわ寄せがきてしまうと、我々としては困りますよねぇ)
そうなんですね。まあ国土交通省も今回の事故を受けて、安全基準の見直しをするそうですね。業界も一体になって、同じような事故が二度と起きないようにしてもらいたいと思いますね。
(そうですね安心して旅行できるようになってほしいですね)

☆品質向上めざし温室びわの審査会
(先ほど私たち房州枇杷いただいたんですけど、ホントにおいしかったですよね)
役特でしたけども、瑞々しくて、おいしいですよね。
(こうした審査会などが枇杷の品質の維持につながっているんでしょうね)
そうでしょうね。あと温室で育っているので、放射性物質の心配もないそうですねぇ。ただ後継者不足というのが、やっぱり枇杷農家にもあるみたいですね。ですからぜひこの伝統の味を守るような後継者が現れてほしいですけどね。
(そうですね。この枇杷を守っていってほしいですね)

付記:この枇杷は本当においしかったです。石田アナとは二回目でした。

3月7日(水)
☆成田空港 神戸線新規就航
(谷岡アナ:はい飯倉さん、今日は成田神戸線の開業ですが、今月の25日には成田新潟線も開設されるということで、成田発の国内線も充実しますね)
そうですね昔国内線ですと8路線くらいしかなかったと思いますのでね、ホントに便利になりましたよね。ただ皆さんがこれを知らないとホントに残念なことですから、まあ今テロップ[VTRのことです]に出てますけどこのように国内、北は北海道から南は九州・沖縄までですね12か所が結ばれるということですね。
(成田空港から行けると…このように路線が増えるのはなにか理由があるのでしょうか)
そうですね成田の場合は国際線との乗り継ぎができるということが大きいですよね。あと夏ぐらいから格安航空会社が入ってきて、既存の路線も増便されるというようなことがありますね。まあ成田というとどうしてもちょっと遠いというイメージがあるんですけども、実際はずいぶん交通機関の発達で近くなってますから。
(都心に近くなっているということで)
そうですね。ですから成田から海外だけではなくて、「国内も成田」というようなイメージで売っていったらいいんじゃないかなと思いますけどね。
(はい、そうですね)

☆故郷の惨状撮り続ける:写真家上田聡さん
(飯倉さん、東日本大震災から1年になろうとしています)
そうですね。写真は瞬間を切り取る芸術ですからね。動きのある映像とは違った意味での感動がありますよね。しかしまあホントにもう1年、早いと言えば早いですよね。
(そうですね。私たちは、千葉県も被災地ですから、毎日のように復旧復興のニュースをお伝えしています。しかしながら海外では海を隔ててしまうとなかなか毎日こうした復旧復興の様子はみえないんですね。そして上田さんはチャリティー写真展を世界各地で開いてらっしゃるということで、世界のためにも風化させないこうした写真展と言うのは必要かなと感じますね)
そうですね、まさに記憶を風化させない、あるいは世界でもそれを知ってもらうということでこういった試みは大切だと思います。

☆エンディング
(さて飯倉さん、先ほどお伝えしましたが緋寒桜(ヒカンザクラ)がようやく見ごろを迎えて、遅かったようですね)
そうですね遅いですね。「梅は咲いたか、サクラはまだかいな」といいますけど、今年は梅も遅いのでアレですね。梅と桜が一緒になってしまうかもしれませんよね。

(なるほど、ということは花見をするときはどちらにしようか逆に楽しくなるかもしれませんね)
ダブル花見ということもできるかもしれませんよね。
(谷岡アナ、笑い)

付記:谷岡アナは3月末で退社。結果的には、この日が谷岡師匠とは最後のニュースチバとなりました。谷岡師匠にはたくさん教えていただき、本番前の忙しい時にもいろいろと気配りをしていただきました。感謝です。


2月29日(水)
☆オープニング:ホワイト閏日
(笠井アナ:さて、閏年ということで4年に1度のこの2月29日、特別な日という感じがしますね)
そうですね。まあ私なんか2月終わりの雪の日というとどうしても、2・26事件を思い出してしまいますけども、まあ76年前ですからね。まあ今日は雪の閏日ということでホワイト閏日になりましたね
(そうですね、まあ今日はその雪の話題からお伝えします)

☆被災企業の相談窓口 あす開設
(被災相談窓口ができますけども、飯倉先生はどこに注目されますか)
そうですね、まあ窓口からですね相談が行くと思いますけども、「千葉産業復興機構」というものが新たにできるんですね。で、これは被災した中小企業の二重ローン対策を実施します。まあ震災前の中小企業への金融機関のローンを機構が買い取るのですね。そうして一定期間返済を凍結するというものですね。
(買い取るといいますと、そのお金はどこから出てくるのでしょうか)
笠井さんもうちの奥さんと同じでお金に厳しいですね。
設立にあたっては国が80%出資します。あとはご覧のようにですね、県内の金融機関と県が出資しますね。県内の金融機関が積極的に被災企業の支援を行うというようなところにも特徴があると思いますね。まあ企業はこれを利用することによって、いったん肩の荷をおろして、企業再建に集中できるわけですね。まあそういうようなものですから、後は金融機関から新しい融資をそれで受けるというようなことになります。
(ぜひ利用してほしいですね)
そうですね、ホントに積極的に活用してほしいと思いますね

☆千葉市 家庭ごみ有料化の方針:2013年度から収集を有料化
(はい、ゴミの有料化によって具体的にはどれくらいの負担になるのでしょうか)
そうですね、このゴミ袋がですね、大きいですけども…。
(特大サイズですね)
45リットル入ります。で1リットルに1円上乗せすると45円ですね。で、まあもともとの販売価格と合わせると大体60円くらいになりますね。ですので週に2袋使うとすると年間で6千円くらいの負担になるかなということですね。
(なるほど、ゴミを有料化することの最大のメリットは何でしょうか)
ゴミを減らせばですね、減らした分だけ家計負担が減るということに今回なりますのでね、ゴミ削減が進みますよね。あとやはりゴミ削減意識も高まると思いますね。

(なるほど、導入することに抵抗は出てくるんでしょうか)
まあ今全国の自治体でだいたい6割くらいがこのゴミの有料化を実施してますから大きな障害はないと思いますけども、不法投棄対策とかですね、あるいは紙おむつなど子育て世代ではたくさんゴミが出ますので、そういう子育て世代への配慮などはですねぜひやってほしいと思いますけどね。

☆エンディング
(花粉情報あとで:今夜のコメンテーターは城西国際大学教授の飯倉章さんでした。ありがとうございました)
はい、花粉に気をつけます。
(ホントですね、気をつけたいです)

付記:笠井師匠も私も花粉症ではないのですが、花粉症はそれまでの蓄積があって突然発症するらしいので、気をつけたいと思いました。この後、3月30日に花粉症のような症状を発症しました。ついに来たかと思いましたが、検査結果では陰性でした。しかし、頭ががんがん痛んできつかったです。

2月22日(水)
☆電気料金値上げ 市町村も反発:4月から東京電力が企業向け電気料金を値上げ
(飯倉さん、およそ1ヶ月後には企業で値上げが始まりますが、これはどういうことでしょうか)
そうですね、まあ今回はですね、上げやすいところから上げるということですね。大口事業者向けの自由化部門の料金値上げなんですけど、これは政府の認可が必要ありませんので、まあ上げやすいわけですね。
(なるほど、しかし県などの大口事業者には大きな影響がありますよね)
そうですね、県の試算では年間15億円近くの負担増になるということですからね。まあ企業にも影響は大きいと思いますね
(ただでさえ景気が悪い中でのこうした値上げですから、経営にも非常に響きそうなんですけど)
そうですね。対策としてはですね、今あの東京電力のような一般の電気事業者以外にですね、PPSというんですけども、特定規模電気事業者がありますのでね、まあこれを活用することも、県なども考えたらいいのではと思いますね。千葉県にもPPSありますしね。
(なるほど、そして家庭一般の電気料金はどうなるのでしょうか)
そうですね。次に家庭一般の料金値上げという話もありますよね。私はこの機会に電気料金の決定方式自体を見直してほしいと思ってるんですね。というのは今ですね、総括原価方式といってですね、まあ発電コストに利益を上乗せしてですね電気料金を決定してるんですね。まあこれだと利益は確実にでるわけですね。ですからコストが増えても利益が出てしまう。それでまあ余分な設備投資をしてしまうとか、そういうことになるんですね。ですからこういう決定方式自体も見直してほしいと思いますね。

☆保健体育の授業で救急法講習
(こうした講習が授業でも取り入れられてきたんですね)
そうですね。今のAEDはですね、電源をONにしてから、指示も全部機械が出してくれますし、電気ショックを与えるかどうかも機会が判断してくれますんでね。ですから有効に活用してほしいですね
(有効に活用してほしいですね)
そうですね。

☆エンディング
(飯倉さん、明日は雨ですね)
そうですね、明日外出予定があるので雨男かもしれませんね。
(そうですか、私もよく雨女と言われてます)
そうなんですか。それは知りませんでした。

付記:晴れの日が続いたのに、よりによって外出予定の日は雨。しかし、あまり雨男と言われたことはありませんでした。ここでのやり取りはアドリブ。後で知りましたが、谷岡師匠の雨女ぶりは相当のもののようです。

2011年12月28日(水)
☆2011年最も注目したニュース「野田総理大臣の誕生」
(谷岡アナ:CMの後は、2011年のニュースを振り返ります。飯倉さんが今年最も注目したニュースとは?[CM明け]飯倉さんがもっとも注目したニュースは、この野田総理大臣の誕生ということですが、なぜ、選ばれたのでしょうか?)
まぁ、千葉県初の首相誕生ということもありますけども、これまでの総理大臣と野田首相とは、幾つかの点で違いがありますよね。
(それは自らをドジョウと例えたところでしょうか?)
そうですね。そういうユーモアのセンスもそうですけども、まず1つ目ですけども、非世襲議員出身の総理大臣だということです。最近の首相ですと、小泉さん以降7人いるんですけども、そのうちで世襲議員出身でない首相は菅さんと野田さんだけなんですね。[フリップのドジョウのシールの1枚目をめくると「非世襲議員」とある]
ある意味で、政治家の家に生まれなくても、努力して、能力があって、熱意があれば、政治家になれる。しかも、トップの首相にまでなれる。そういうような見本を示したと言えるのではないかと思いますけどね。
(確かに改めてみても、ここ最近の総理大臣はほとんどみな世襲議員だったんですね)
世襲議員が一概に悪いというわけではないんですけど、野田さんは普通の家庭に育って、庶民的な現実感覚も持っているんでないかと思います。
(なるほど、「ドジョウその2」[フリップのドジョウのシールの2枚目をめくり]は何でしょうか?)
二番目は「ポスト団塊世代の首相」ということですね。
戦後のベビブームの世代が団塊世代ですけども、野田さんはいま54歳で、ちょうど団塊世代の後のポスト団塊世代ですね。私もそうなんですけれども、子供の頃に高度成長期を経験してますけども、社会に出る頃には低成長というか安定成長期になってしまっている。あと、バブル期にはすでに30代ということでそう浮かれてもいれなかった。そういう世代なんですね。
(そういう意味では、その後のバブル世代とも違いますね)
そうなんですね。三人兄弟に喩えますと、長男が元気のよい団塊世代で、三男がこじゃれたバブルの世代で、その間に立っている我慢強い次男坊。そのようなイメージですね。
いまちょうど年金などで世代間の対立が目立ち始めています。若者世代には、なぜ自分たちが上の世代の負担を負わなければならないのかというような不満もあると思うんですよね。
ポスト団塊世代の首相として、野田さんは政界でもそうでしょうけども、上と下の世代にもまれて苦労してきたという面もありますから、そういう経験を生かして、世代間の対立を融和するような役割を果たしてもらいたいと思います。
(そうですね。ところで、野田総理大臣はドジョウと喩えていましたが、ドジョウらしさはいかがでしょうか?)
ドジョウらしく泥臭いと言えば、10月召集の国会で、平均して週4回答弁をこなしていましたね。私も何度か見ましたけども。通常の首相答弁は週1回らしいので、その意味ではドジョウらしく泥臭く説明責任を果たそうとしたのではないかなと思いますけどもね。
(そんな野田総理ですが、大きな課題が山積しています。きょうも消費税をめぐって民主党の若手議員9人が離党届を出したというニュースをお伝えしました。これは野田政権にとっては痛手となりますよね)
まあ民主党の幹事長は、「去る者は追わず」という立場みたいですけどもね。
その離党問題にも関連のある消費税ですけど、増税して2015年には10%にするというような話です。これは、毎年増え続けている社会保障費に充てるということが第一ですけども、他にも間接的には、ヨーロッパなんかであるような政府債務問題で国債が暴落するということを、日本ではそういうことが起こらないように防ぐというような意味合いがありますよね。
(はい、と言いますと?)
日本の財政厳しいのはご存じだと思いますけども、これをいま画面に出ていますが、家計にたとえますと、月収40万円の家が、毎月35万円借金をしている、そういうような状態ですね。
(この借金は止まらないんでしょうか)
家計と財政はちょっと違っていて、借金を止めて[政府支出がなくなって]しまうと経済が冷え込んでしまって、さらに収入が減る恐れがありますよね。あと借金の返済のためにも借金をしなければならない、というような状態ですね。ヨーロッパのギリシャの場合は、財政赤字を粉飾していて、借金もままならなくなってしまったわけですけどね。
(日本もヨーロッパのギリシャみたいになるんですか?)
そこまでは行かないでしょうけど、他人事とはちょっと思えませんね。来年度予算案でも、歳入の半分が借金で、異常と言えばまさに異常ですよね。
そういう状況ですから、背に腹は替えられませんから、日本経済が決定的なダメージを受けるリスクを避けるためにも、ある程度、増税という痛みを引き受けることもやむを得ないんじゃないかなと思いますけどね。
(はい。そうですね。ありがとうございました)

2011年12月7日
☆トピック「柏市 女子大学生 切りつけられ軽傷――あなたの身 犯罪からどう守る」
松戸市などの通り魔事件は解決しましたが、いろいろと事件が続いていることを受けて。
(笠井アナ:年の瀬になって物騒な事件が続いていますよねぇ)
「先日の松戸の事件が解決したと思ったら、柏ではまだ騒ぎが続いていますね。模倣犯などいろいろな可能性があるようですから、警察には慎重に捜査を進めていただきたいですね」
(市民の方の不安も計り知れませんよね。何か対策は考えられますでしょうか)
「私も登録していますが、いまは自治体で不審者情報などを積極的にメールで流していますよね。ですから、柏市でも不審者や防犯関連の情報のメール配信をしているようですから、不安な方は登録されるとよいのではないかと思います」
(そういった手段も有効ですよね)
「そうですね」

追記:柏市の女子大学生の事件は、その後、狂言と判明しました。

☆トピック「ネットパトロール 県内の生徒187人を指導」
県が公立の中学・高校(全547校)の生徒を対象に、プロフィールサイトやブログ、ネット掲示板などを監視。不適切な利用について各学校が指導を行ったというニュースを受けて。
(いまはネットが簡単に利用できますので、使い方が改めて問われてますよね)
「その通りですね。それだけにネット利用する際のモラルが重要になってくると思いますね。軽い気持ちで利用したのが、プライバシーの侵害とか、名誉棄損とか、あるいはネットいじめにつながることもありますよね。不正請求を受けたり、犯罪に巻き込まれることも懸念されますよね」
(そういった意味では、このネットパトロールは有効ですよね)
「本当にいい試みですね。さらにネットを含めた情報関連のモラルの教育も、若い頃から進めてもらいたいと思いますけどね」
(はい、そうですね)

☆房総百景「重文住宅に見る歴史の玉手箱~白井市 平塚~」
国の重要文化財である滝田家住宅について。
(300年前の生活をそこかしこに感じられてタイムスリップしたようですよね)
「そうですね。こういう所に住んでいると、心も豊かになるんではないでしょうかね。本当に国の重要文化財に住んでいるということもすごいですよね」
(ええ)
「私も住んでみたいものだと思いますけど…」
(憧れますよね)
「そうですよねぇ。本当にねぇ」

後記:久しぶりの笠井師匠とのコンビでした。

2011年11月30日
☆トピック「柏市 汚染焼却灰問題 国へ保管場所確保を求めて緊急要望」
柏市長が細野環境大臣と面会し、焼却灰の一時保管場所の確保を求める緊急要望書を提出という報道を受けて。
(谷岡アナ:あと一カ月で満杯となってしまうということですけど、国に要望するだけで解決するでしょうかね)
「すぐには難しいような気がしますけどね。すでにある国の施設で優先的に受け入れてくれればいいですけども、ちょっとなかなか動きそうにないなという感じがしますね」
(ゴミの焼却を止めるわけにはいかないということでしたけども、どうしたらいいでしょうか)
「短期的には、助けあいの精神で、県の施設であるとか、あるいは他の自治体が協力して、引き受けてくれるといいですがね」
(困った時はお互い様ですからねぇ)
「ただ、この放射性物質ということになるとですね、住民の方々の感情もありますから、ちょっと難しい面もあるかなと思います」
(確かに小さなお子さんがいらっしゃるお母様とかは反対な面もあるでしょうね)
「中期的には、国が[保管]施設を作ってくれればいいのですけども、柏市としても独自に保管場所を、安全性に十分配慮した上で、作る必要が出てくるかもしれませんね」
(そうですよねぇ)
「いずれにしろ今は、緊急の除染が課題になっているわけですけど、これからはさらに恒久的な除染も考えなければならないと思いますね。柏市には大学、あるいは研究機関もたくさんありますしね、他にもベンチャー企業なども活用して、柏モデルと言われるような除染のモデルができるといいのではないかなと思いますけどね」
(なるほど、除染の柏モデル、ぜひ期待したいですね)
「そうですね」
付言:他の自治体が引き受けるなんて夢物語、理想論と言われるかもしれないなと思いましたが、あえて口にしました。放映後、実際、ある同僚にそんなことを言われました。でも、理想論も時には語る必要があるかなと思います。

☆トピック「千葉市と千葉銀行 連携協定締結」
千葉市と千葉銀行が地域経済活性化に関する連携協定を締結したというニュースを受けて。
(飯倉さん、どうでしょうか?)
「銀行と自治体が車の両輪のようになって、お互いの長所を活かして、連携するというのは非常にいいことですね。具体的な成果を期待したいです」

☆エンディング
(飯倉先生、明日からはもう12月ですね)
「そうですねぇ。本当に早いですね。歳を取るとまた月日が流れるのが早いんですよね。本当にね」
(気づけばもうクリスマスかも?)
「そうですね。そうなっちゃいますね、きっと」
([笑]ニュースをお伝えしました)
付言:谷岡師匠と笑顔で締めくくることができました。

2011年11月16日
☆トピック「刃物男 路線バスに立てこもり」
全国ニュースにもなった、刃物を持った男の路線バスへの立てこもり事件についてでした。
(谷岡アナ:人が多い街中での事件となりましたね)
「そうですねぇ、ケガ人が出なくて本当によかったですね」
(そうですね)
「あと先ほどの映像にもありましたけど、バスの行き先表示にSOSのサインが出てましたね。こういうシステムがあるということを、これからのために頭に入れておきたいとも思いましたね」
付記:バスから異常を知らせる「緊急事態発生中」とか「SOS」の表示が出てました。そのことを受けてのコメントでした。

☆トピック「県12月補正予算案 30億円の復興基金創設」
県12月補正予算案では、「地域医療再生基金」に国庫支出金(臨時特例交付金)として66億円が積立られますが、そのなかから看護学部設置に関する補助金9億円が出ることを受けて。
(亀田医療大学と先生の城西国際大学にも補助金が交付される予定ですね)
「はい、そうなんですね。実は私も、新しい看護学部で教える予定なんですけれども」
(担当されるんですね。楽しみですね)
「いやぁ、ちょっと責任重大ですけどねぇ」
([笑])
「ご存じのように、千葉県、看護師数は全国で46位。看護学生数も全国で45位、下から2番目という……いゃ3番目ですか[間違えました]。まぁ、さらに急速に高齢化が進んでこれから医療の需要も増大しますから、看護人材の育成は急務だと思います」
(この二つの看護学部が新設されることは、医療人材を育成し、地域医療を再生するためにも大いに役立ちそうですよね)
「そうですね。そうありたいと思っています」
付言:一応、当事者でもあるので、「そうありたいと思っています」とコメントしました。私が担当するのは昔流に言えば一般教養系の科目です。

2011年11月2日
☆トピック「目安の15倍の排水 東京湾に放流」
市原エコセメントが放射性物質を含む水を放流との報道を受けて。
(谷岡アナ:こうした形で東京湾に一日[最大で]390トンですから、ちょっと残念ですよね)
「そうですね。東京湾が汚染されて、これはいろいろな意味で残念なんですけど。一つは、業者が自主的に測定したのに、結果的に報告が遅れ、放流停止要請にもすぐに従わなかったということですね。企業にとっては死活問題だったかもしれませんが、社会的責任を考えて迅速に対応してもらいたかったですね」
(そうですねぇ)
「あとこの業者は、環境と調和した街づくりを目指す、千葉県エコ[タウン]プランの中核施設なんですね」
(エコと言いますと環境対策でしょうか…)
「そうなんです。まずこのエコセメントと言うのは、これまで埋め立てられていたゴミの焼却灰や汚泥などをリサイクルしてセメントにする取り組みです。ダイオキシンを減らすなど、もともと環境対策に貢献してきたんですね。それが環境汚染に加担してしまったということなんで、二重の意味で残念ですね」
(そうですよねぇ。なぜ、このようなことが起きてしまったのでしょうか)
「このエコセメントの会社は、放射性物質を含む焼却灰を県内の市町村から受け入れて処理していたわけですね。だから根っ子には焼却灰の問題がありますね。この事件で、34市町村が焼却灰の処分先を新たに探さなければならないという事態になってますね」
(影響は大きいですね)
「そうですね。ただこの業者は、基準に従って処理はしてたんですね。ですからもともと、汚染水に関する国の基準も曖昧だということもあります。汚染水の目安としている数字も含めて、明確な対応方針を国に示してもらいたいと思います」
(そうですね。早く示してもらいたいと思います)
付言:考えれば考えるほど、難しい問題です。自治体から放射性物質を含む焼却灰を受け入れているのですから、そういうものを出している自治体についてはどう考えるべきなのか。また自治体も、これで焼却灰の引き受け手が減ってしまうということになります。

☆トピック「柏の汚染土壌 現地で本格調査」
柏市根戸の市有地で高い空間放射線量(57マイクロシーベルト/時)と土壌から高濃度の放射性セシウム(27万ベクレル/キロ)が検出されたことを受けて、環境省による本格調査が始まったということを受けて。
(本格調査が始まりましたが、汚染土壌問題では、これからどんな課題があるでしょうか。飯倉さんに挙げてもらいました)
[フリップ:汚染土壌を巡る課題 ○粉じん対策 ○リスクコミュニケーション]
「はい。二点ほどあります。一つは粉じん対策。もう一つはリスクコミュニケーションですね」
(まずはこの粉じん対策とは?)
「除染した土がシートなどをかぶせて、学校ですと校庭の隅などに置かれているわけですけれども、これから空気も乾燥してきて、また風も強くなって、土埃、粉じんとなって飛び散るわけですね。それを吸いこんでしまうと、内部被ばくをしますから、食品による内部被ばくもありますが、二重の意味で内部被ばくの危険性が高まるということですね」
(また季節によって本当に繰り返すんですよね。乾燥して土から出て、また雨が降って…)
「そうなんですよね。これは国に対策を要望するという段階ではなくて、やはり自主的に何らかの、たとえばドラム缶に入れるとか、そういうような対策をするとか、対策は急務ではないかなと思いますけどね」
(そしてもう一つがリスクコミュニケーション)
「これは行政にとっての課題でもあるんですけども、今回の放射線汚染の問題で、どの程度の健康被害があるか、あるいはどのような健康被害があるかということを、出来るだけ正確な情報として行政が住民に伝えて、[健康リスクに関する]情報の共有化を行政と住民で図るということですね。そうすると、いまは汚染の数字ばかりが一人歩きしていますね。何マイクロシーベルトとか、そんな話ばかりなんですけど、実際にそれがどの程度の健康被害を引き起こすのか、それを知ることによって、ケースによって安心することもできると思うんですね。ですからそういうような役割も行政に期待したいと思います」

付記:放射性物質のニュースが二つでした。健康リスクについて、もっと発信があってもいいのではと思いました。

☆トピック「技術を生かした海岸清掃活動」
建設業の人々が、九十九里浜の清掃活動をしたというニュースを受けて。
(かなり大がかりな清掃活動でしたね)
「この辺で釣りすることもあるんで、本当に業者の皆さん、御苦労さまですと言いたいです」
(ありがたいですね)
付記:「御苦労さまです」より「お疲れさまでした」と言うべきだったかなと後から思いました。

2011年10月19日
トピック「船橋市“ホットスポット”本格調査スタート」
☆船橋市で、965か所を対象に、学校では100地点も調査というニュースを受けて。
(木村アナ:ずいぶんときめ細かな対応をしていますね。)
「そうですね、本当に。とくに学校では[一校当たり]百地点あまりを調査するということですから、それに生徒さんが出入りしやすい場所を中心にやるということで、生徒や保護者の方も安心ではないでしょうかね」
(はい)
「ただ、雨水が流れ込みますからね。ですから、これからも測定値が変ると思いますので、大変だとは思いますが継続していただきたいと思いますね」
(では、東葛地区の最近の動きはいかがでしょうか)
「最近、このようにですね、我孫子市が除染作業マニュアルをホームページで公表していますね[我孫子市『放射性物質除染作業マニュアル』(平成23年10月)を手に]。よい試みだなと思いましたね。これは公共施設用なんですけども、これからは個人の家や庭の除染も課題になるかもしれませんね」

付言:久しぶりの放射線問題へのコメントでした。我孫子市の『放射性物質除染作業マニュアル』は良い試みだと思いましたので、紹介させていただきました。「公共施設用」と書いてありますが、個人でする場合にも応用できるでしょうね。いまは公共施設の問題がクローズアップされていますが、今後は個人の対応も課題になるのではと思います。すでに除染された方もいるでしょうが、どうなるでしょうか。

トピック「高校の道徳教育導入に向け公開授業」
☆高校での道徳教育導入に向けて、佐原高校で公開授業をしたというニュースです。県道徳教育推進委員会では、今後、生徒の反応などを基に議論し、高校での道徳のあり方を協議するそうです。
(高校での道徳教育ということですが、飯倉さんはどのようにお考えですか)
「そうですねぇ。まず、個人的には道徳と言うよりも、電車の中とか、公共施設とかでのマナーの向上をしてもらいたいと思いますけどね。マナーとか職業上の倫理感とか、そういうようなものは、教えるものというよりは、むしろ身体にしみつけるようなものだと思いますので、ちょっと大変かなと思いますけどね。私も人のことは、ちょっと言えないんですけど…」
(はい)
「あと道徳教育[ですが]、上から目線で、これはダメとか、あれをしろとか言っても、なかなか生徒の心には響かないんじゃないですかねぇ。ですから、むしろ、なかなか答えがでない問題などを先生と生徒が共に悩んで、いろんな意見交換をして、それでいろんな人の意見、あるいは価値観を知る…。そういうようなことを通して、人間的な成長がはかられていくんではないかなと思いますけどね」
(なるほど。また、新たな発見もあるかもしれませんよね)
「そうですね。そういう形で、人間は成長して行くんだと思います」

付言:マナーに関して「私も人のことは、ちょっと言えないんですけど…」というのは本音で、子供の頃からおっちょこちょいで、マナーが悪いと大人になってから、今でも叱られることがしばしばあります。まあ、言われないと気づかないし、マナーも向上しないんですよね。
そんな私が道徳教育にコメントしていいのだろうかとも思いつつコメント。公開授業では、ビデオを使っていましたが、教材ですから当然ですが、ビデオはある程度、着地点を想定して作られていますよね。高校生ともなると、賢い子は、そんな着地点を予想して求められているように反応するかもしれないし、逆に鋭い子はそこに「誘導」されることに違和感を覚えるかもしれませんね。ただ、意見が分かれるような問題を扱っていたとしたら、生で多様な価値観を知る機会にはなるでしょう。自分の高校時代を振り返ると、クラスで意見が分かれた時の個々人の発言は、けっこう心に残っていますね。こんな考えもあるんだって、いい意味でも悪い意味でも驚きましたね。
今回は木村アナと初のコンビでした。木村アナにも鍛えられそうです。

2011年10月5日
トピック「津波で止まった時計 地元団体が保存へ」
☆旭市飯岡の津波で午後5時26分で止まったJAの街頭時計を、地元の団体「あさひ津波語りつぐ会」が保存へという話題を受けて。
(谷岡アナ:飯倉さんはこの時計をご覧になったんですよね)
「そうですね。震災後、何度かお手伝いに行ったので、見覚えがありますけどもね。この辺、時計のある場所は、本当に津波の被害の中心でして、こういう表現が適切かどうかは分かりませんけれども、飯岡の津波のグラウンドゼロと言えるのではないかなと思いますけどもね」
(はい)
「何らかの形で展示されると思いますけども、まさに津波の記憶が風化しないように『津波時計』として、有効に活用してもらいたいですね。あと、天災は忘れたころにやってくると言いますから、まさにこれを見るたびに防災意識を新たにしてもらいたいですね」
(私たちも必要ですよね)
「そうですね。私たちにもそういう意識が必要だと思います」

付言:谷岡アナ(師匠)の絶妙のフォローが入りました。「新たにしてもらいたい」でなくて「新たにしたい」と言うべきでした。時計もそうですが、その下の近くに3月下旬まで置かれていたでこぼこの小型車が、なぜか忘れられません。あの時計のあった元農協前は、ボランティアの人たちにもちょっとしたランドマークとなっていたようなので、津波とそこからの復旧という意味も込めて「グラウンドゼロ」と呼びました。原点・出発点という意味で使いました。

特集「CEATEC JAPAN 2011」
☆シーテック・ジャパン(CEATEC JAPAN)2011の特集でした。印象的な展示で一杯でした。
(谷岡アナ:家電が家電の枠から超えていて、各企業のアイデアにあっと驚きますよね)
「そうですね。本当にどれもこれも、すごい展示でしたね」
(飯倉さん、何か気になるものありましたか)
「やはり、車が家電化しているというのが印象的でしたね。震災の時も、確かにガソリン車でもバッテリーを使って家の部屋の電気をつけるとかということをしたんですけども、ただ限界がありましてね。電気自動車から家に電気を数日間供給するというのは、すばらしいアイデアだと思いますね。自治体などがいざという時のために電気自動車を用意するということもできると思いますけどもね」
(なるほど、はい、そうですね)
「以前このシーテックは、華やかな家電フェアというイメージでしたけれども、今回は省エネとか環境技術とか、ちょっと地味なもの[点という意味です]もありますけれども、地に足がついた印象がありますね」
(うん)
「それと元々はIT・エレクトロニクス産業のですね…まあ自治体とか大学とかも含めた[参加者があって]、そういう企業の展示を見て、出会いを演出する場でもあったわけですから、こういうところでいい出会いが生まれてくれるといいかなと思いますけれどもね」
(出会い期待したいですね。また来年のシーテックも早くも楽しみになってしまいますよね)
「そうですね。本当にそういう可能性を感じさせるような場だと思います」

付言:電気自動車から電気供給。一瞬何のことと思いましたが、逆転の発想ですね。グット・アイデアですね。特集で取り上げていた展示品を、ニュース放映中、じっと見てしまいました。面白かったです。それだからではないですが、最後の方は言いたいことが錯綜としてしまいました。すみません。企業・自治体・大学・個人の出会いの場でもあるということです。

2011年9月21日
トピック「台風15号 首都圏直撃」
☆冒頭で紹介を受けて。
「はい。今日は台風でいろいろと本当に心配ですね」

トピック「9月定例県議会 開会」
☆9月定例県議会が開会。県議会についてのコメントです。
(谷岡アナ:いよいよ県議会が始まりましたね。野田首相も県議会議員出身ですよね)
「そうなんですよね。知事さんも今日の議会で「本県議会議員出身の総理大臣誕生であり、大変喜ばしい」と言っていましたね。議会の機能の一つには、こういう将来の政治リーダーを育成するというものもありますから、ある意味では千葉県議会で、もまれて成長した、千葉県議会が生んだ首相とも言えるかなと思いますけどね」
(そうですね。その九月定例議会ですが、先生は何か注目されていることはありますでしょうか)
「ちょっと地味ですけども、9月補正予算案のなかの救急病院が自家発電 設備を設置する経費の助成ですね。小さな病院で対象は13か所ほどらしいんですけど、災害対策になりますしね。今日もかなり停電してますから、「備えあれば憂いなし」となってほしいですね」
(そうですよねぇ)
「細かいニーズを地道に吸い上げた結果だと思いますけども」
(細かいと言いますと、どういうところでしょうか)
「いろいろと地域のニーズを吸い上げて、こういう風に上げてきたんだと思いますけどね」
(なるほど)
「それと、逆に千葉県で取り組んでいない対策にもちょっと注目したんですけど。これは「産業復興機構」と言いまして、被災した中小企業などの二重ローン対策などを実施します。事業の再生を助けるというものですね。岩手県が設立を決定していて、10月には活動を始めますし、他にも宮城県であるとか、福島県、お隣の茨城県でも設立の方向で動いていますね」
(これは予算がだいぶかかるんでしょうかねぇ?)
「それがそうでもなくて、国の機関が80%出資して、残りを県内の金融機関と県が出資する形になります。県は出さなくてもいい場合もあるんですけど、茨城県は1%ほど出すようですけどね」
(なるほど、これを千葉県が設立するためにはどうしたらよいでしょうか)
「地域によって中小企業金融をめぐる状況は違いますので、作ればいいというものではないんですけども、ニーズを見極めて、やる方向になったら県がイニシアチヴをとって、県内金融機関をまとめて行ってもらいたいと思います」

付記:救急病院が自家発電 設備を設置する経費の助成については、その後、千葉日報でも一面トップで取り上げていました。報道によると13か所すべてが設置を考えているのではないようですが。できるだけ多くの病院に設置してもらいたいですね。

2011年9月7日
トピック「今夏の成田空港利用者 約2割減」
☆成田空港の夏の利用者が325万人で19%減少し、羽田空港に旅客を取られているというニュースを受けて。
(谷岡アナ:羽田に利用客を取られているというのはちょっと考えさせられますよねぇ)
「そうですよね。本当に」
(そして空港間の競争も激化していますが、成田には成田の優位性というものがありますよね。たとえば貨物には強いですし、格安航空会社を入れるですとか、いろいろと動きもありますからね)
「そうですね。来月からはA・B両滑走路から同時に離陸するという方式を採用して、出発便を増やすことができるようになるそうですね。他に去年、年間の発着枠30万回の合意がなされてますから。いまの22万回の枠から段階的に増やしていくということなんで、着実に空港としても発展することが期待されますね」
(そうですね)

トピック「“ドジョウ”新政権発足で注目」
☆香取市で、金魚のように赤いドジョウが発見されて話題に。おじいちゃんが楽しみながら、飼っているそうです。
〔飯倉、画面をのぞき込んでから……〕
おじいちゃん、いきいきしていますねぇ。
(ドジョウも長い金魚のようでしたね)
「本当にそう見えましたね。野田さんの「ドジョウ演説」のドジョウと金魚の話は、もともとは相田みつをさんの詩、「どじょうがさ 金魚のまねすること ねんだよなあ」という詩から来ているんですよね。野田さんはそれで、自分はドジョウで、金魚のまねをしてもできない。泥臭く国民のために汗をかいて、ドジョウの政治をやり抜きたいとそう言って代表選を勝ち抜いたわけですね」
(非常に印象的な言葉でしたけれども、それにしても、金魚のようなドジョウがこの出身の千葉県で、しかも復旧復興を目指す香取市で見つかったということには何かご縁を感じますよね)
「そうですね。不思議な縁を感じますよね。野田首相、当分はドジョウでいいですけども、震災からの復旧復興を無事果たして、将来は金魚のようなドジョウになってほしいと、そういうようなメッセージがドジョウから発せられているのかもしれませんね」
(野田さんも色が変わりますかね)
「そうですね。いい風に色が変わって欲しいと思います」

付記:いやあ、おじいちゃんの表情が本当に生き生きしていましたね。野田首相のジョークが国際社会で通用するかという話も念のため用意しました。そのうち機会があれば…。でも最近、ジョークは言ってないみたいですね。

2011年8月31日
トピック「野田新総理、歴代首相との違い」
(笠井アナ:昨日は、野田佳彦氏が千葉県初の首相に選出されましたけれども、飯倉先生はどうご覧になりましたか)
「私、こんなことを言っては失礼かもしれませんけども、ルックスがいい勝負みたいなんで、親近感を覚えますね」
(笠井アナ[笑いながら]:はい、そうですか。歴代の首相と比べてどうでしょうか)
「そうですね。まずユーモアのセンスが感じられますね」
(ええ、そうですね)
「自虐ネタがちょっと多いのは気になりますけども……。ユーモアは失言につながりかねない危うさもありますけども、社会の潤滑油ですから、そういうような意味でも期待したいですね」
(ええ)
「あと歴史的な教養もありますね。ユーモアと教養がないと、国際社会では相手にされませんから、そういうような意味で日本の顔の首相としても期待できると思います」
(また、何か懸念材料はありますか)
「大まかにいえば三つほどあるんですが…。まず一つは民主党内で本当にノーサイドになるかということですね。ノーサイドという言葉は紳士のスポーツのラグビーで、試合が終了するとお互いに敵側も味方側もなくなるというようなことなんですけども、これはお互いに紳士であればこそ成り立つということなので、その点がどうかということですね。今のところは大丈夫なみたいですけどもね」
(はい)
「あと、歴史認識について、ちょっと戦犯についてとかですね。これは個人的な信条であるとは思いますけど、足元をすくわれないようにしていただきたいと思います」
(そうですね)
「あと統治能力。これは当然、未知数なんですけども。いままでの民主党政権の方々はどうしても、ちょっと政権交代の違いを出そうとして背伸びしていたような感じがあるので、そういうようなことではなくて、ドジョウ総理としてですね、足元を見据えて、しっかりとやってもらいたいと思います」
(そうですね。本当に今後の手腕に期待したいですね)
「そうですね」

トピック「スカ色電車 きょうで引退」
☆113系と呼ばれる国鉄時代からの車両「スカ色」が第一線を退くという報道を受けて。
(私も通学・通勤で利用していたので、淋しいですね)
「そうですね。笠井さんのように通勤・通学、あるいは旅行などで利用されていた県民の方も多いのではないでしょうかね」
(はい)
「こういう日常的に接しているものっていうのはですね、無くなってみると初めて、淋しさを感じるんですよね」
(そうですよね)
「時間(とき)が経つと、懐かしさを感じるようになりますけどね。皆さんの貴重な思い出のなかで、心のなかで走り続けるんではないでしょうか」


2011年8月17日
(1) トピック「猛暑日・男性死亡 熱中症か」
(笠井アナ:連日、熱中症で病院に運ばれる方が目立ちますね)
「亡くなられた方の場合は、朝方だったようですけどね。昼間とは限らず、夜も注意が必要ですね」
(本当にこまめに水分補給をして、熱中症には十分お気をつけください)
付言:私も日中に釣りに行って、熱中症になりそうに…。まずは自分が気を付けなければ…。皆さまもお気をつけください。

(2) トピック「なでしこ宮間選手に県民栄誉賞」
☆千葉県の森田知事から宮間選手に県民栄誉賞が授与されました。宮間選手のコメント「いま私たちはピンチでもありチャンスでもある。もう一度チャレンジャー精神を忘れることなく、チャレンジャーとしてアジアの大会に臨みたいなと思っています」を受けて。
(宮間選手はもう次の戦いに向けて気持ちを引き締めていらっしゃいますね)
「たのもしいですね。まさに『勝って兜の緒を締めよ』ですね。コメントにも冷静さがうかがえましたね」
(はい。そうした気持ちの持ち方が、強さの秘訣なのかもしれませんね)
「そうですね。あと明日は国民栄誉賞の受賞式ですね」
(あっ、そうですね)
「なでしこジャパンには、賞状と盾と記念品が贈られるそうなんですけど、記念品が何かはその場にならないと分からないそうです」
(それは楽しみですね)
「そうですね。選手にふさわしいものだと、言ってますけどもね」
(注目したいと思います)
付言:千葉県民栄誉賞の商品は、県の特産品が数多くあって、なかなかのものでした。ニュースによれば、森田知事は「絶対諦めない気持ちと勇気、希望を与えてくれた。優勝後も相手チームへの配慮を忘れなかった」と宮間選手を称えたそうです。「優勝後の相手チームへの配慮」については私も7月20日に触れましたが、宮間選手は、浮ついたところがない、リーダーになるに足る素養を持った選手だと思います。それにしても記念品、何になるんだろう。笠井師匠も興味津々の様子でした。

(3) 特集:房総百景「日本初の西洋式運河~利根運河~」
(とても静かな運河で、とても情緒がありますね)
「昔は銚子から利根川を上って関宿まで行って、それから江戸川を下って東京まで物を運んでいたんですけども、この利根運河というものはその近道を作ったものですね」
(ええ)
「ただ鉄道運送が発達して、その役割を終えて、このような形で残っているわけですね」
(なるほど)
「ちょっと寂しいような気もしますが、国の近代化産業遺産群に指定されていますから、新しい地域活性化という役割を担って蘇ることを期待したいと思います」
(そうですね)
付記:ちょっと難しく言うと、産業考古学という分野があって、その素材にもなりそうですね。正確に言いますと利根運河は、33の「近代化産業遺産群に係るストーリー及び構成遺産」のうち、16番「激しい産地間競争等を通じ近代産業へと発展した利根川流域等の醸造業の歩みを物語る近代化産業遺産群」の構成遺産の一つとなっています。野田市、柏市、流山市にまたがっていますね。コリン・デクスターのミステリー『オックスフォード運河の殺人』(大庭忠男訳)を今年再読したので、運河には興味があって、この利根運河にもいろいろな物語があったんだろうなと思ったりもしました。また浦安を舞台にしたと言われる山本周五郎『青べか物語』には、よく蒸気船(「通船」)が出てきます。小説のなかには、川を行き来しているのだろうなと思わせる話もあります。小説の通船がどこまで行っていたのかは分かりませんが、この水上の交通路を通して、今よりはるかに密接に浦安と利根川下流域が結びついていたであろうことは、小説のなかの人の流れからも窺えます。

2011年8月3日
(1) トピック「県産牛肉“安全お墨付き”制度開始」
☆千葉県産牛肉放射性物質安全チェック制度の開始というトピックを受けて
(笠井アナ:県による安全確認体制が示されましたけれども、先生はどうご覧になりますか?)
「実は、昨日も焼き肉食べに行って来たんですけども、先日の食中毒、今度のセシウムの問題とで、本当に焼き肉屋さん、踏んだり蹴ったりだと思います」
(そうですね)
「ただ、狂牛病、BSEの時の対策が生きていると思いますね。牛に個体番号が振られていて、跡付けができて、ネットで個人でも確認ができます。狂牛病対策をしっかりとやってきたことが、今回、生きていると思います」
(ええ)
「こういう県の対策もありますから、安心して食べて行きたいと思います」
付記:前日に某教授の誕生日イヴで焼肉屋さんに行きました。最初は何組かいたのですが、途中から最後のお客さんになってしまいました。少し寂しいような…。

(2) トピック「今日の出来事:ホテルで就業体験」
☆幕張総合高校生の「ワンディ・インターンシップ」について
(先生、このなかで[今日の出来事の3本のニュースのなかで]気になったニュースはありましたか?)
「そうですね。高校生の就業体験ですね」
(ニュースのなかでは高校生の就業体験ということでしたけれども、飯倉先生の大学のゼミ員もインターンシップをされているそうですね)
「インターンシップも国際的になっていましてね。いま2年生が2人、フロリダのディズニーワールドでインターンシップをしています」
(そうですか。アメリカというのは驚きなんですけれども、どんな特徴があるんでしょうか?)
「採用面接ももちろん向こうから来て、インタヴューしたりしますから、英語力はもちろんなんですけれども、コミュニケーション能力がずいぶん試されますね」
(やはり、そこが働く上で、重要なポイントなんですね)
「ええ、大変重要ですね。採用されると7カ月間、キャラクターをしたり、あるいはレジをしたりと、そういったようなことで本場で戦力となって働くということですね」
(他にもユニークな教育システムがあるんですよね?)
「そうですね。給料も出ますが、それだけでなくてディズニー・インターナショナル・カレッジと言ってですね[カレッジにも通い]、向こうの方でホスピタリティや観光経営の勉強とかもできます」
(本当に、仕事に関連した教育ができるというのは、すごいことですよね)
「そうですね。ですから、仕事に留まらない、何と言いますか、人材育成を総合的に図っていると言えると思いますね。まあ、いずれにしろ、高校生、あるいは中学生もそうですけれども、こういう就業体験を積むということは非常に貴重で重要なことだと思います」
付記:ちょうどフロリダ・ディズニーワールド・リゾートでインターンシップを始めたゼミ生からメールを貰ったところだったので、インターンシップの国際化とディズニーの取り組みの特徴という観点からコメントさせてもらいました。ディズニーは研修生を働かせるだけでなく、将来のキャリアも考えて学ばせているという点が、特徴的だと思います。なお選抜に当たっては、基本的にはアメリカから来てインタヴューなのですが、今年は震災のため遠隔インタヴューになったそうです。他にアメリカ大使館でのインタヴューもあるそうです。私のゼミ生、レジ打ち特訓をして、英語のみならず、スペイン語やポルトガル語も飛び交う職場で元気で楽しくやっているそうです。

(3) 飯倉コメンテーターNews Check「公債発行特例法案に協調「特例」を!」
☆円高を受けて
(今日の東京外国為替市場は、1ドル77円17から19銭でしたが、円高が止まりません。今回、飯倉先生に気になるポイントを挙げてもらいました)
「今回の円高は、アメリカで債務上限引き上げ交渉が、民主・共和両党の対立で難航したこと[が原因]ですね。その点では、日本も似ているんですね。日本もねじれ国会で、こちらにも書きましたが、公債発行特例法案が成立していないんですね」
[フリップ提示:公債発行特例法案に協調「特例」を!]
(公債発行特例法案とは、どういうものなんでしょうか?)
「これは、もう予算は通っているのですけれども、いわゆる赤字国債を発行できるようにする法案ですね。このままで行きますと10月には予算執行が停止して、あるいは海外の格付け会社に国債が格下げされる危険性もあります。日本経済を人質にしたようなチキンゲームが与野党で繰り広げられる可能性もありますから、そうなる前に、やはり協調「特例」をしてもらいたいと、私は切に願っております」

付記:前日にアメリカで債務上限引き上げ交渉が妥結。それでも止まらない円高。円高の背景には、債務不履行の一歩手前まで行った大統領与党の民主党と共和党の対立や、上院は民主党、下院は共和党が多数を占めるアメリカ版ねじれ国会(「ねじれ議会」と言うべきか)があるわけですが、これは日本でも他人ごとではないのですね。アメリカのようにぎりぎりで妥結するような余裕は日本にはないので、早めにいわゆる赤字国債法案は通しておいてもらいたいということです。ただ、円高か円安かということで見ると、この問題でこじれると円高よりもむしろ円安に振れると思います。しかし、この問題が長引いて日本国債がさらに格下げされたら、債務問題危機で日本経済がガタガタになる可能性もありますね。この法案成立が首相の退陣条件の一つであることは承知していますが、政局がらみでコメントしたつもりはありません。
付記その2:このコメントをして一夜明けたら、何と政府・日銀が円売り・ドル買いの介入。円は一時、1ドル80円台に。ドル、ユーロと比較しても、円の独歩高は異常ですが、アメリカでの事態収拾を待っていたのですね。政府・日銀のこの時期の介入は、予想しておりませんでした。ニュースでは「歴史的な円高」と言っておりましたが、それまでは「歴史的」とは使っていなかったような…。
付記その3(8月9日):その後、格付け会社S&Pがアメリカ国債の格下げを発表。世界同時株安になっています。一方で、公債発行特例法案では与野党が合意。私の懸念は払しょくされることになしましたが、世界同時株安は心配ですね。

付言:局に行ってみたら、笠井アナが待っていました。あれ? 行くまで知りませんでした。今月はまた、笠井道場で笠井師匠に鍛え直されることになりました。

2011年7月20日
(1) トピック「汚染疑い牛肉 小学校給食で消費」
☆セシウム汚染の疑いのある牛肉が小学校で給食で使われたのではという内容
(谷岡アナ:この問題、徐々に流通先が分かってきて、保護者にとってはショックですよね)
「ただこの問題でお子さんの周りで大人が騒ぎすぎますと、その影響が子供さんにでるということも考えられます。その点も心配ですね」
(そうですね。県では健康には影響はないと言ってますけれどもねぇ…)
「ですから、関係者の方々には冷静に対応していただきたいと思います」

(2) トピック「大網白里町 宮間選手に町民栄誉賞」
☆サッカー女子ワールカップで初優勝のなでしこジャパンで活躍した宮間選手に町民栄誉賞。
(宮間選手の決勝戦でのゴールはすばらしかったですね)
「興奮しましたね。ただ、PK戦で日本の最初のキッカーとして、プレッシャーのかかるなかで相手のゴールキーパーの動きを見切って、軽くゴールした、あれが素晴らしかったですね。あと、優勝インタヴューでも言ってましたけども、勝っても相手のチームに対する敬意を忘れないというようなことを言ってまして、本当に人間的にも素晴らしい選手だと思いました」

付言:一応、高校時代にサッカー部だったので(そう見えないでしょうが)、コメントさせていただきました。まず、決勝でのゴールとコーナーキックによるアシストほど注目されていないようですが、あのPK、冷静によく決めてくれたと思いました。あれが決まるのとそうでないのとで、その後の展開は相当違ったでしょう。しかも余裕さえ感じられる決め方でしたね。
それと勝利が決まってからの言動――難しい言葉で言えば、宮間あや選手は敗者に対する「惻隠の情」を持っているなと思いました。優勝が決まってからも敗者を気遣ったということは、NHKのインタヴューで言っていました。そのことはアメリカの選手にも分かったらしく、CBSの番組[訂正:ABCのニュースではなかったです]で、かつて一緒にプレーしたことのあるゴールキーパーのホープ・ソロ選手が、宮間選手はそういう選手で気遣いをしていたので、気にしないで喜んでいいのよと伝えたと言っていました。ドイツ戦の時にも、終わった後、立ち上がれないドイツの選手に声をかけにいく日本人選手がいたのを思い出しました。ああいう姿を見ると、心が和みます。

(3) 特集:東葛地域の高放射線問題 行政は安全宣言 決断する市民
☆東葛6市放射線量対策協議会が8日に開催され、その結論を受けて東葛6市では、それぞれ独自に対応。うち4市は、小中学校の除染を開始・実施するなどして、検討中の2市と対応が分かれました。その後者の市の住民の主張や疎開を考えているという話を盛り込んだVTRの後で…。
(確かに安全と言っても、住民が不安で出ていくようなところに人はなかなか入って来れないですよね)
「そういう意味では問題は街の魅力という別のレベルの問題になって来ていますね」
(この市の動向と市民の気持ちがまったく同じ方向に進んでいないというのが、何とも歯がゆいですね)
「対策はムダという専門家の方もいるようですが[VTR中で某市長さんがそのようなことを漏らしていました。その市では対策をしてますが]、こういう時には専門家の後ろに隠れてしまわないで、行政の責任者として市長さんに市の将来という要素も加味して、政治決断をしてもらいたいと思いますね」
(そうですね。東葛6市のなかでも幾つかの市は、除染にも乗り出してますよね)
「仮に後でムダと批判されても、優先的に校庭とか通学路とか、できるところからやればいいと思います」

付言:放射線問題の専門家は、恐らく費用対効果という観点から、いまの放射線量のレベルでは対策はムダと言っているのでしょうね。専門家の意見は大切ですが、このケースでは放射線問題という専門分野の問題についてだけ意見・助言を求められたのだと思います。しかし、問題は街の魅力・価値・将来性という別のレベルに波及し、より大きな問題となっています。市が対策をしないため町から人口が流出してしまうとか、積極的に魅力的な街づくりをしても人が集まって来ないということであれば、市の魅力や価値の維持、将来性という要素も加味して、行政のトップは総合的に判断する必要があるのではと思います。そういう広い視野に立って決断するのが政治決断であり、それができるのはこのケースでは市長さんしかいないでしょうね。
行政と市民の間の問題は、難しい言葉で言えば「リスクコミュニケーションの問題」でもあるかと思います。前回7月6日のコメントもそうですが、この分野では、中谷内一也『ゼロリスク評価の心理学』(ナカニシヤ出版、2004年)、同『環境リスク心理学』(ナカニシヤ出版、2003年)を参照しました。専門家の後ろに隠れないで云々というフレーズは、中谷内氏の著作を読んだ時に印象に残ったものです。

2011年7月6日
(1) トピック「新エネルギー活用PT発足」
☆県の新エネルギー活用推進プロジェクトチームの発足を受けて、
(谷岡アナ:新エネルギー、千葉としての一歩を踏み出しましたね)
「確かに副知事さんのおっしゃる通りで、自然に恵まれていますし、たいへん立地条件は良いと思いますね。日照時間が長いので太陽光発電もできますし、あと風力発電も太平洋岸でやっていますね。他に波の力を利用した波力発電とか、先日もこちらで取り上げていた小水力発電ですか?」
(はい)
「そういったようなものもありますから、今後本当に期待できると思いますね」
(そうですね)
「ぜひとも再生エネルギーで日本の先頭を走るような県になってもらいたいと思います」

(2) 特集:東葛地域 近隣より高い放射線量に住民は? 行政は?
☆住民と行政、それぞれの主張を盛り込んだVTRの後で
(谷岡アナ:行政の対応にばらつきがあれば、市民はより不安になってしまうものですよね)
「そうですね。確かにそうなんですけど、行政も含めた専門家と一般の市民との間ではこの放射線被ばくのリスクについて、ちょっと考え方に開きがあるような気がしますね」
(と言いますと…)
「専門家は〈危険の確率〉と〈その程度〉に基づいて判断をするわけですけども、一般の方々にはどうしても〈未知の恐ろしさ〉がありましてね、影響がよく分からないとか、遅れて影響が現れるのではないかとか、あるいは子どもの世代により影響が強く現れるのではないかとかですね、そういったことをより強く心配していると思います」
(そうですね。では、どうすれば不安を取り除けますかね)
「この場合は行政を含めた専門家側と一般の市民とが、どこまでのリスクなら受け入れられるか、合意形成をする必要がありますね。お母さん方の心配を除去するのも、実は行政の仕事なんですね[これはVTRの内容を受けての発言]」
(なるほど。それだけに東葛6市の専門家を招いた8日の協議会というのは、注目されそうですね)
「まさに、そうですね。あとこの他にですね、民間の幼稚園で独自に除染をして効果を上げているような例もあります。リスクはあるという前提に立てばですね、安心のためにより細かい測定をするとか、スポットごとの安全度の表示をするとかですね。一定値を超えた場合ですけども、その場合には、必要なところで、子どもを優先して、できるところ、たとえば校庭とか園庭、そういうようなところで、できる範囲で簡単に除染をするとか、そういうような応急措置も考えた方がいいと思いますね」
付言:二週連続で、東葛地域の放射線問題についてコメントしました。

(3) エンディング「今日は何の記念日?」
(さてお天気の前に、明日は七夕、記念日ですね?)
「そうですね、でも今日も記念日なんですよね。これです[本を出しながら]。サラダ記念日ですね。短歌なんですけども、〈「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉ですね。ご存知ですか?」
(うっすらと覚えてますねぇ…)
「あー、そうですか。失恋の歌が多いんですよね。ですから、谷岡さんには関係ないかなと思うんですけども…」
(いえいえ、まっ、明日の主役二人、織り姫、彦星には関係ありそうですね)
「そうですね」
(あすは相合傘になりそうです。それでは予報をご覧ください…)
*出典、俵万智『サラダ記念日 俵万智歌集』(河出書房新社、1987年)125頁

付言:時間が押していたので、失恋の歌が谷岡さんに関係あるかないか、分からないままでしたね。それにしても、うまく次の話題につなげたものです。当分、谷岡道場で鍛えられそうです。

以下はアコーディオン式になっていて、コメントの日付にカーソルを当てると内容が出ます(でもコツがいるような…すみません)。

2011年6月29日のコメント
オープニング「猛暑」
トピック「猛暑・熱中症で死者も」
トピック「東葛放射能問題:東葛6市 国に安全基準値求める」「(県でも)子どもへの影響調査など要望」
房総百景「来シーズンお勧めスポット~前編 松戸市の枝垂れ桜~」
スポーツニュース「選手会長サブロー、巨人へ交換トレード」

(1) オープニング「猛暑
(今日の県内は本当に暑い一日でしたね)
「そうですね。本当にうだるような暑さでしたね」

(2) トピック「猛暑・熱中症で死者も」
(今日一日で県内で熱中症と見られる方が35人も出てしまいました…)
「熱中症、怖いですね。私も他人ごとではないんですね。一般的にはご高齢の方とか、幼い子供さんが注意が必要だと言われていますけど、実は肥満の人も要注意なんですね。私は見ての通り肥満なんで……笠井さんはスリムでいいですね」
(「そんなことはないんですけれども」と、笠井アナやんわりと否定してから、「何か対策はされていますか」)
「この通り[と言って水筒を手に]水筒を持ち歩いて、こまめに水分補給をしています。あと塩の入ったアメをとって塩分補給をしたりとか、熱を冷ますシートを使ったりとか、他にもこの通り、クールビズも一応しています[と言いながらワイシャツを示しました]」
(今日、とても爽やかなワイシャツを着られていますね)
「あっ、ありがとうございます」
(…皆さんくれぐれも熱中症にお気を付けください)

付言:笠井アナのお褒めの言葉に「ありがとうございます」と言うのがやっと。爽やかと言われたのはワイシャツで私ではないんですが…。去年の夏、電車に乗っている時に軽い熱中症のような症状にみまわれたことがあって、本当に他人ごとではありません。熱中症、かかってからでは遅いので、予防を心がけています。とくに暑いだけでなく、湿気の多いこの日のような日は、要注意ですね。皆さんもお気をつけください。

(3) トピック「東葛放射能問題:東葛6市 国に安全基準値求める」「(県でも)子どもへの影響調査など要望」
(高い放射線量が測定されている、いわゆるホットスポットと言われる場所が問題となっているんですけれども、どう対処していけばいいのでしょうか)
「まずはホットスポットが生じた原因を究明することが大切だと思いますね。私は気象条件が大きかったのではないかと思っていますけれども。原発の事故後、放射性物質が雲のような塊になって風で流れてきて、3月下旬ごろに雨とともに降下したんではないかと言われていますね。仮にそれが主たる原因であれば、ある程度、地域を特定して、その後の対策も立てられると思いますけど…」
(国へ要望を提出したとあるんですけども、国の対応待ちでいいのでしょうか)
「確かにこれは今、現在、進行している問題ですから、国の基準設定や予算化を待っていると場合によっては遅いかもしれませんね。野田市のように独自に基準を設定して、場合によっては立ち入り禁止措置を考えるというのも一つですね。あと、野田市はしてませんけども、独自の基準で応急措置として、たとえば校庭の土の表面を削って集めるというような除染措置を早急にするということも考えられますね。ただ問題はどこで線引きをするかですね」
(線引きと言いますと…)
「この放射線の問題というのは、あくまでもリスクの問題ですので、放射線によって生じるリスクを行政がどう評価するかということが重要になってきますね。たとえ国の基準が示されたとしても、場合によっては不安が残るかもしれません。ただまあ、リスクはリスクとして考えるしかないんですけどもね」(「リスクはリスクとして考えるしかない」というのは「リスクはリスクとして割り切るしかない」という意味で使いました)

付言:ホットスポット問題。いつかコメントする日もあるかもしれないと思って、ずっと勉強して来ました。ただ正直言えば、コメントするのも難しい問題だと思いました。
 勉強して気づいたことは、ホットスポットが生じた原因の究明が、どうも国・県・市町村レベルでも十分になされていないようだと言うことです。それで気象条件について触れたのですが、これは主に『毎日新聞』2011年6月20日付けの記事「放射線量:首都圏にも広がる不安…「わが子が心配」」のなかの山沢弘実名古屋大学教授のコメントに基づいています。
 言いたかったことの一つは、主たる原因が3月下旬の降雨とともに沈着した放射性物質に基づくのであれば、いまも原発から放出されている放射性物質とは別に考えて、対策を急ぐことに意味があると思います。
 原発の事故と違うのは、具体的な対策がすぐにでも立てられることです。対策としては、除染が考えられますが、とりあえず校庭などの表土を一か所に集めてシートをかぶせると言った応急措置をしてみたらどうかと思い、コメントしました。もちろんその土をどこに持っていくのかといった問題は残りますが、今の状態よりはましでしょう。草を植えるという方法もあるようです(前掲、毎日新聞)。
 コメントでは言いませんでしたが、校庭のような場所での応急措置なら比較的簡単にそれほど費用もかからないでできると思います。あくまでも応急措置ならばですが。
 ただそのような対策をするとしても、問題はどこで線引きをするかです。これは政策を実施するか否かを判断する行政の方々にとっても、個々人にとっても難しい問題かと思います。
 実際、低線量放射線の長期間の被曝が人体に与える影響については、専門家の間でも意見が分かれているようです。放射線のリスクについては『朝日新聞グローブ』通巻65号、2011年6月19日のG-1~ 3がよくまとまっていると思います。さらに専門的なものとして参照したのは、今中哲二「低線量放射線被爆とその発ガンリスク」岩波『科学』フォーラム 現代の被曝〈http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/kagaku050711.pdf〉です。これによれば、学説としては、「しきい値説」と言って、少量の放射線被曝では発ガン効果は見られないというものもあれば、逆に「2相モデル」と言って、極低線量でいったん発ガン効果が極大値を示すというものもあります。この中間に位置すると思われるのが、「しきい値なし直線モデル」(NLTモデル)で、国際放射線防護委員会(ICRP)はこのモデルを採用しています。国の基準設定はこのICRPのNLTモデルに基づいています。仮にこのNLTモデルの通りだとすると、長期に亘って100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合の発ガンのリスクは、0.5%増えるというもので、1000人の集団で5人、ガンでの死亡者が増えるということになります。10ミリシーベルトならば、0.05%。1万人で5人となります。1ミリシーベルトなら10万人で5人です。さらに「2相モデル」が仮に正しいとしたら、リスクは上昇します。また、リスク自体が子どもと大人の場合は異なると言われています。先の『朝日新聞グローブ』G-3の記事によれば、子どもは大人の2~3倍発ガンリスクが高まると言われています。このようなリスクをどう評価するか、個人にとっても、行政の担当者にとっても難しい問題と思いました。
 ただ前にも書いたように応急措置ならそれほど費用はかからないと思いますので、リスクは低くても住民の方々の不安を考えれば、早急に対応した方がいいかなとも思います。もっとも、汚染が広範囲に及び、それにすべて対処するとなるとかなり大変なことになりますので、優先順位を付けて、子どもの立ち入る校庭や公園などを先にやるということが現実的かと思います。
 ところで、このような低線量放射線による発ガンのリスクは、喫煙や肥満、運動不足による発ガンのリスクよりもかなり低いと言われています(『朝日新聞グローブ』G-3より)。ただ、同じリスクと言っても肥満と運動不足(私はこのケース)には相関関係がありますが、放射線はこれらとは相関関係がありませんから、被爆によるリスクは上乗せされることになるかと思います。
 リスクはゼロにできませんが、するべきことをした上で、「リスクはリスクとして割り切るしかない」というのが、今のところの私の結論です。

(4) 房総百景「来シーズンお勧めスポット~前編 松戸市の枝垂れ桜~」
東漸寺の樹齢330年のしだれ桜、戸定歴史公園の枝垂れ桜(紅しだれ桜)などが紹介されました。「本当にきれいな桜でしたね」とコメントしました。

(5) スポーツニュース「選手会長サブロー、巨人へ交換トレード」
「球場に響く『サブロー』という独特のアナウンスがもう聴けなくなると思うと淋しいですね」と笠井アナ。
「淋しいですね。でも、ジャイアンツで頑張ってほしいですね」と私。
「そうですね」と笠井アナ。

付言:これまで9回の出演のうち8回が笠井アナとのペアでした。笠井道場でコメンテーター道の指導を受け、鍛えられました(なかなか上達しませんでしたが)。笠井師匠に感謝です。7月からはローテーションの関係で谷岡道場に入門です。

2011年6月15日のコメント
オープニング「千葉県民の日」
トピック「税収減少で厳しい財政状況に:6月定例県議会始まる」

(1) オープニング「千葉県民の日」
(今日は千葉県民の日ですよね)
「そうですね。この県民の日は、明治6年に木更津県と印旛県が合併して千葉県となったことを記念して設けられたものですね。公立学校が休みになって、うちのぐうたら息子が家でだらだらしていたんで迷惑した覚えがありますけれど…」
(私もちょっと耳の痛いところなんですけど…と笠井アナ)
「そうですか。いやぁ、笠井さんはそんなことないでしょう」
(「いいぇ」と笠井アナ)

(2) トピック「税収減少で厳しい財政状況に:6月定例千葉県議会始まる」
(今回の補正予算の内訳を笠井アナがフリップで示しながら…前回、飯倉先生は5月の補正予算案ではメインディッシュがないと言われてましたけれども…)
「そうですね。今回の予算案では、規模から見ればこちらの中小企業振興資金事業が300億円で、メインディッシュと言えると思いますね」
(ポイントは中小企業振興事業なのでしょうか?)
「昨日のニュースでも話題になっていましたけども、震災後、資金繰りが悪化している企業が多いと聞いていますから、県の中小企業向けの制度融資の枠を拡充するということで、この300億円は預託金として使われますね」
(預託金と言いますと…?)
「県が無利子で民間の金融機関に[お金を]預け入れる、これが預託です。これを基にして金融機関は、低めの金利で貸し出しをすることができる訳ですね」
(ただ財源が厳しいなかで、できるんでしょうかね)
「ええ、笠井さんも、うちの奥様と同じでお金のチェックに厳しいですね。実はですね、この預託金というのは、県にとってはあまり懐が痛まない、そういう政策なんです。使い切りの予算と違って、預託金は戻ってきますので、実質的にはあまり税金を使わないでできる中小企業対策と言えると思います。経営者の方々にはこのような制度を有効に活用して、難局を乗り切っていただきたいと思います」
(他に今回の定例議会についてはどう思われましたか?)
「今回の議会は、どうしても国の補正予算の成立待ちという印象が強いですね。ですから、たとえば台風シーズンを前にして、震災で被害を受けた護岸であるとか河川であるとか、大変心配な状況なんですが、どうしても国の補正予算が成立しないとなかなか動きがとれないと言うような状態ですから、逆に国の予算が成立したら、県と県議会には臨機応変に機敏な対応をしていただきたいと思いますね。国の政策と県議会はこのように密接に関連していますから、県民の皆さんにもぜひこれまで以上に関心を持っていただきたいと思います」
付言:水曜日を担当しているためか、5月に続いて千葉県議会初日の担当でした。ということで、今度は6月千葉県補正予算案についてコメント。実際のところ、定例議会の会期中に国の第二次補正予算が通って関連の予算が国から下りてくることになったら、県の補正予算案に議案を追加する必要があると思います。国の第二次補正予算の決定が定例議会の閉会後にずれこんだ場合には、災害の恐れのある護岸や河川の復旧工事など緊急性を要する案件は、臨時議会でも開いて速やかに予算執行をできるようにしてもらいたいですね。9月の定例議会まで待てる事案は、その時でもいいかもしれませんが。

付言:房総百景は「十二橋・あやめ そして利根川~香取市~」でした。あやめや水郷の景色、十二橋めぐりの映像を楽しみました。ちょうど山口瞳『巷節 天保水滸伝』(河出書房新社、2004年)を読み終えたところだったので、小説のシーンが蘇って来ました。

2011年6月1日のコメント
オープニング「マリーンズ対スワローズ戦 9回裏大詰めの実況」
トピック「アユ釣り 県内5河川で解禁」
トピック「浦安市 液状化被害に独自支援」

(1) オープニング「マリーンズ対スワローズ戦 9回裏大詰めの実況」
「ヤ3-2ロ」で9回裏マリンズの攻撃。2アウト、ランナー1・2塁、バッター今岡。打った~~ライトフライ。試合終了。マリーンズは惜敗しましたが、視聴者の皆さんに最後のシーンをお見せできることができたのはよかったと思います。
で、話題は変わって…。
(今日は衣替えですが、肌寒い一日でしたよね)
「そうですね。タンスにしまったばかりの冬物を取り出してきましたけど、そういう方も多いのではないでしょうか」
(こういう時は体調も崩しやすいので、どうぞお気を付けください)
「はい。ところで今日のニュースは私の好きな釣りですよね」と笠井アナに話を振ってニュースが始まりました。

(2) トピック「アユ釣り 県内5河川で解禁」
(飯倉さんはアユ釣りされたことがあるんですよね)
「そうですね。私、すごく下手なんですけども、アユ釣りっていうのは奥が深くて難しいんですね。何て言っても、マイナスがありますから」
(マイナスですか?)
「そうなんですね。普通釣りでは釣れなくてもゼロか、釣れれば増えて行くんですけど、オトリのアユを使いますので、オトリのアユが川底に引っ掛かってしまったり、逃げてしまったりして、私なんかマイナスになってしまいます」
(なるほど、そういうことですね)[笠井アナ、楽しそうに笑っています]
「ええ、アユの友釣りというのは、アユが縄張りを作る習性を利用してまして、その縄張りに入ってきたアユを攻撃する、その時に引っかけて釣るわけなんですけども、最近のアユは養殖で育っているのでどうも仲よしこよしで、攻撃しなかったりすると言うことで、なかなか釣れないなんて言っている友達もいますけどね」
(そうですか)
「釣り人って言うのは、だいたい釣れない言い訳をいつも考えているんですけどね…」
(なるほど)
「ただ、本当に川で爽やかで、非常に楽しい釣りですから、ぜひ多くの皆さんにやってもらいたいと思います」
(そうですね)

(3) トピック「浦安市 液状化被害に独自支援」
(浦安市の対応は注目されますね)
「そうですね。浦安市は国・県の支援に上乗せして支援しますから、これで三重の厚い支援になりますね。あとマンションに対する支援は他ではやっていないことですから、非常に画期的なことだと思います。また自治会レベルで、住民の中の専門家が集まって、対策プロジェクトを実施するということもありますから、かなり意欲的でモデルケースになるかもしれませんね」
(そうですね)
「ただライフラインの応急復旧の段階ですので、町づくりを含めてこれから復興が正念場になると思いますけどね」
(また他の市はどうでしょうか)
「船橋市は一部独自支援をするようですが、財政問題があって千葉市はちょっと考えていないということで、結果的には格差が生じますが、ただ支援は金銭だけではないと思います」
(金銭以外で対策は考えられますか)
「一つは助言ですね。たとえば、土木建築、法律、税務、あるいは保険、そういった様々な分野で助言をすることも有益だと思います。先に話した浦安市の自治会のプロジェクトチームの貯えた知恵を他の自治会にも横のつながりで情報提供するとか、そういったようなこともやってもらいたいと思います」

2011年5月25日のコメントとニュースな言葉
トピック「関東地方知事会議」
トピック「JAL社員有志ら募金呼びかけ:鶴丸マーク復活」
ニュースな言葉「諷刺画の問題と楽しみ方」
エンディング「大きなソラマメ育つ」

(1) トピック「関東地方知事会議」
(会議で出た話を実現に移してゆくことが大事ではという問いかけを受けて)
「災害時に関東圏で相互に助け合える体制を作るというのは、非常にいいアイディアだと思います。ただ日常的に連携しておかないと、どうしてもいざという時には機能しませんから、そういう仕組み作りもぜひして欲しいと思います」
付言:森田知事が災害時の相互支援体制構築に向けた関東圏の結束を訴えたことに関連しての発言です。

(2) トピック「JAL社員有志ら募金呼びかけ:鶴丸マーク復活」
(先月からの鶴丸マークの復活を受けて)
「鶴丸マークの鶴ですけど、鶴は千年と言いますから、ぜひ再生とともに長く企業として繁栄してもらいたいと思います」
付言:2008年に別のマークに代わってしまっていた日本航空の「鶴丸マーク」が、日航の再生とともに復活したという話題でした。

(3) ニュースな言葉「諷刺画の問題と楽しみ方」
長いので、こちらからどうぞ。

(4) エンディング「大きなソラマメ育つ」
(視聴者の方からの投稿の大きな空豆について)
飯倉「本当に大きいですね。この豆を植えたら、童話の『ジャックと豆の木』の豆の木みたいに天の国まで伸びて行きそうですね」
谷岡アナ「そうですね。またこれ、来年にも期待したいですね」
飯倉「本当に楽しみですね」
付言:二日後の我が家の夕飯は空豆でした。

2011年5月18日のコメント
トピック「高校野球関東大会で習志野高校優勝」
トピック「臨時県議会開幕と5月県補正予算案について」
エンディング「翌日発表予定の2011年1月~3月期GDP速報値について」

(1) トピック「高校野球関東大会で習志野高校優勝」
☆冒頭のやり取りで「プロ野球では交流戦も始まって野球の季節ですね」とコメント。習志野高校、おめでとうございますの後に、「次は夏の高校野球ですね」ともコメントしました。私はMLBファンなのですが、局内の皆さんに感化されて、MLBのMs(マリナーズ)のみならずNPBのMs(マリーンズ)のファンにもなりつつあります。NPBも観に行っておりますので、そのうちマリンフィールドにも行こうかなと思っております。

(2) トピック「臨時県議会開幕と五月県補正予算案について」
*( )内は笠井アナの質問。今日はクイズは出せませんでした。
(今日から始まった臨時議会、どうご覧になりましたか?)
会期三日間は短いような気もしますが、震災からの復旧・復興対策の特別委員会を設置する動きもあるようですから、今後の議会のチェックと将来に向けての提言を期待したいと思います。
(今回の528億円という予算案で注目すべき点とは?)
新規で県が単独で実施する事業が、112億円と全体の五分の一を占めてますから、意欲的だとは思います。ただ、一言で言うと「幕の内弁当」みたいな予算だなと思います。
(「幕の内弁当」ですか?)
それぞれの部局ごとに縦割りの行政分野でバランス良く、まとまっているという感じなんですが、贅沢を言えば部局の枠を超えるような政策としてのメインディッシュみたいなものが欲しかったなと思いますけどね。
(メインディッシュと言いますと?)
液状化の問題とかが挙げられると思います。被害住宅へ県が単独で独自に支援する、そういう支援策は評価できますが、お金だけでなく、被害対策と予防対策の両面で研究やノウハウの蓄積をしてもらいたいと思います。
全国的に千葉県の液状化被害は大変注目を集めていますから、液状化対策なら千葉県が日本で一番進んでいると言われるようになってほしいですね。
(メインディッシュのないなかで、よりよい政策を実現することは可能でしょうか?)
ちょっと難しい面もありますが、一つだけ言えば、産官学と住民が連携する液状化対策プロジェクトチームを作るといった横の連携をしてもらいたいと思いますね。
*テロップ「産官学+住民が連携する液状化対策チームを」
付記:まずは会期の短さを感じました。従来は一日だったのを三日間にしたとのことですが…。ただ震災で早めの予算執行を望む人々も多くいるでしょうから、もちろん長ければいいとも言えません。震災からの復旧予算ですから各会派も反対はしにくいでしょうし、三日間では修正案を出すのも難しいでしょう。コメントでは触れませんでしたが、議員さんたちは閉会中も閉会中審査項目として承認された事項については委員会の視察や調査ができますし、政務調査費もありますから、定例議会に向けて地道に勉強して、厳密なチェックとより良い提言を期待したいと思います。地道に研究を続けている議員さんとそうでない方とでは、長く続けているうちに大きな差が出ると思います。
 予算案についてはコメントで述べたとおり、全体的に意欲的で悪くはないのですが、どうも横のつながりが感じられないのが残念です。コメントでは触れませんでしたが、千葉県の液状化被害は海岸沿いもあれば河川沿いもあるし、住宅に留まらず、農地や、工業地帯、観光施設にも及んでいるという多様性もあります。そのような多様性もあるので、県が各自治体、産業界、学界、住民の方々とも連携して、ノウハウを集積するのがよいと思うのですが。「液状化対策」では日本で一番進んでいると言われる機会だと思うし、そうなってほしいです。

(3) エンディング「翌日発表予定の2011年1月~3月期GDP速報値について」
「震災の影響を受けて下がると思いますが、どの程度で留まるかが注目されますね」とコメント。
付記:残念ながら予想通りマイナス成長でした。

2011年5月4日のコメント
トピック「市川市高圓寺の満開の藤」
トピック「船橋選挙区公選法違反事件」
千葉百景「鋸南町――保田川・頼朝桜の里、竹灯篭まつり」
エンディング「潮干狩りの思い出」

(1) トピック「市川市高圓寺の満開の藤」
☆いきなりクイズでスタート!
飯倉「笠井さん、いきなりで恐縮ですが、クイズです。憲法と子供の間には何があるでしょうか?」
笠井アナ「憲法と子供の間ですね。ゴールデンウィークですし…みどりですかね」
飯倉「そうですね。今日はみどりの日です。憲法記念日とこどもの日の間にありますね。もともとは昭和天皇が緑に親しまれたということで、それにちなんで作られた祝日です」
付記:「みどりの日」についてコメント。「みどりの日」は元々は4月29日でした。昭和天皇の天皇誕生日だった日ですが、天皇崩御の後に、緑に親しまれた昭和天皇にちなんで「みどりの日」が設けられました。その後2007年から、4月29日を「昭和の日」とし、「みどりの日」は5月4日に移動する形となったのでした。冒頭のクイズは自分で考えました。まあ誰でも考え付きそうですが。
この後、市川市高圓寺の満開の藤を見ながら一言。
飯倉「上品な紫ですね」
笠井アナ「そうですね。本当にうっとりとするような美しさですよね」

(2) トピック「船橋選挙区公選法違反事件」
☆他の事件も含めて、このような選挙違反事件をどう思うかと問われて。
飯倉「選挙と言うと昔『金権選挙の千葉』という、ちょっとありがたくない言葉があったんですけどね。久々に思い出してしまいましたね。ずいぶん良くはなってきていると思いますけど、こういう事件があると本当に残念ですね」
付記:正確に言えば「金権の千葉」。ちょっと懐かしいフレーズです。若い人には分からないだろうということで、「金権選挙の千葉」としました。

(3) 千葉百景「鋸南町――保田川・頼朝桜の里、竹灯篭まつり」
☆「幻想的な風景でしたね」という笠井アナの言葉を受けて。
飯倉「そうですね。宵闇の中に浮かんだ光がですね、はかなげで美しくて、本当に心が洗われるような映像でしたね」
付記:手作りの竹灯篭に蝋燭の灯りがともり、夜桜と相まって幻のような風景でした。竹灯篭まつりは、今年は2月26日(土)にあったそうです。水原秋桜子の俳句「宵闇や草に灯を置く…」が脳裏に去来しましたが、季語は宵闇で秋を示しますね。

(4) エンディング
☆翌日は木更津市の潮干狩りの特集。潮干狩りの思い出を聞かれて。
飯倉「子供の頃、家族で千葉の海岸によく来ましたけど…。泥まみれになって、こう一所懸命に掘りましたけど、いい思い出ですね」
笠井アナ「私も記憶にありますね」
飯倉「たいていはアサリなんですけど、たまに大きいハマグリがとれたりすると嬉しかったのを覚えていますね」
付記:子供の頃、茨城から潮干狩りをしに千葉の海岸に来ました。場所はたぶん船橋か、その近辺だったような記憶があります〔後日、父に確認したところ、木更津だったそうです。記憶はあやふやなものですね〕。貝をとっている脇で、船だったかダンプだったか記憶はあやふやですが、貝を運んできて沖に下ろしていて、それを不思議な気持ちで眺めていた記憶があります。ちなみに翌日5日、木更津市の金田海岸に潮干狩りに行きました。客足は例年よりかなり少ないようですが、そのせいもあってか、大きなハマグリがけっこうとれました。ねらい目ですよ。

連休の中日ということもあって、この日はほのぼのとした話題が多かったです。

2011年4月20日のコメント
トピック「ディズニーシー営業再開へ」
トピック「震災で景況感悪化:ストップ!農水産物の風評被害」
特集:帰郷か避難か 被災者の揺れる想い

(1) トピック「ディズニーシー営業再開へ」
☆4月28日にディズニーシーも営業再開するとのニュースを受けて。
コメント:「うちの娘が好きなんですけども、行くと必ず門限を破るんで、ちょっと親としては頭が痛いんですけども…。夜のパレードも始まるんですね?」
夜のパレードも節電に配慮しているというアナの説明に納得。
付記:ディズニーシーには行ったことがないんですが、スタッフの皆さんに大人でも楽しめますよって言われました。いまどき門限とは珍しいという声も…。

(2) トピック「震災で景況感悪化」
☆景況感悪化に農水産物への風評被害も影響しているのではという問いかけに「[それも]大きいと思います」と答えて、風評被害対策を披瀝しました。
DSC02309.JPG題して「ストップ!農水産物の風評被害」

コメント:「ちょっと考えてみたんですけども、まずこれは千葉県だけの問題ではないので、他の県との連携が必要だと思います。それと、これは流通の問題でもありますので、地方自治体が流通業界と協力して風評被害対策を実施して行くということも必要だと思います。たとえばスーパーにコーナーを設けて販売促進のキャンペーンをしてもらう。企業にとってもこれは社会貢献になりますから、よいことなのではと思います。他に、食べてアピールっていうのもあるかなと思います。知事さんに食べてもらうとか、すでに県の食堂とかホテルなどでは食材として提供しているようですけども、このような動きがさらに広がって行けばいいなと思います。他にも助けたいという思いの人はたくさんいますから、消費者の方や業者の方にネットを通して直接販売をする、そういうような仕組みを設けたらいいのではないかと思います」

続いて笠井アナ(K)に、ここで飯倉(I)から質問。以下、やり取り。
I「ところで、風評って英語で何と言うかご存知ですか?」
K「風評ですよね。えー、すぐに出てこないんですが…」
I「ルーマー」
K「噂ですね」
I「そうです。人の噂も…?」
K「七十五日」
I「そうです。ですから自然に解消する部分もあると思います。けれども、やるべきことはやっておいた方がいいと思います」
DSC02314.JPG付記:風評被害対策をあれこれと考えて、おこがましいと思いつつ述べさせていただきました。風評被害の解消に少しでもお役に立てば幸いです。それにしても質問をする時には、我ながら実に楽しそうな顔をしていました。教師根性のなせる業か。

(3) 帰郷か避難か 特集:被災者の揺れる想い
☆千葉県松戸市の東漸寺に避難して集った被災者の方々。その一か月の避難生活を振り返るドキュメント。期限の一か月を迎えて、福島県の故郷に帰郷して行く人たち……。ちょっとしんみりとさせられるVTRでした。それを受けて……
コメント「さよならだけが人生だと言いますけど、ちょっと寂しい別れですね」
☆市や地域住民の方々の支援によって、避難者の方々も次の生活に向かって行けるといいですよねという話を受けて……
コメント:「お寺がまさに地域のコミュニティの核として、ボランティアセンターとして機能した。すばらしい役割を果たしたと思います」
☆主婦のボランティアの方々が食事を提供したという話を受けて……
コメント:「お寺さんということで地域の方々も気軽に寄って、それぞれのサービスを提供されたんではないかと思いますね。本当に理想的だと思います」
付言:出会いがあれば別れもある。分かっていても、別れは寂しいものですよね。「さよならだけが人生だ」は、晩唐の詩人・于武陵による漢詩「勧酒」の一節「人生足別離」を井伏鱒二が訳したものです。

2011年4月6日のコメント
トピック「森田知事“県議選行って欲しい”」
トピック「特集県議選 松戸市選挙区」
トピック「桜というとどんなことを思い浮かべますか?」

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(1) トピック「森田知事“県議選行って欲しい”」
☆浦安市の県議選、実施されるかという問いに答えて。
コメント:「[実施は]ちょっと無理ではないかと思います。どちらの言い分にも理があるので、私もコメントのしようがないんですけど…。このような問題は政治決着するしかないんですね。ただ、政治決断をできるのは市長さんしかいません。でも、見ての通り、市長さんは折れそうにないから、[実施は]難しいかなと思います」
付記:2週連続で浦安市での県議選がトップニュース。松崎市長は知事の勧告に対して、「知事が一度も現場を見ずに勧告という判断を下したことは、コメントに値しない」と文書で回答。森田知事がさらに所感を述べて反論という状況でした。

(2) トピック「特集県議選 松戸市選挙区」
☆松戸市に限らず、新しく選出される県議にはどんなことを期待するかという問いに答えて。
コメント要旨:こちらです。(フリップを上げて)「智恵を集めて、まとめる力」ということです。国に要望するとか、国に頼ろうとしても、国にもお金がありません。県にもお金がありません。お金がないときには智恵を出し合って行くしかないと思うんですね。とくに大震災で今以上に智恵が求められる時はないと思いますから、そんな智恵を集めて、まとめる力を県議さんには期待したいです。
☆具体的に地域から政策を打ち出して行ったことがあるかという問いに答えて。
コメント:「たとえば鳥取県西部地震の際に鳥取県は被災住宅への支援策を実施しました。過去には、老人医療費の無料化とか環境問題とか、地方自治体が国よりも先に先行して政策を実施した例はたくさんあります。千葉県議会にも、そういうような役割を期待したいです」
付記:少しこのコメントの学術的背景を解説すると、日本の地方自治体の権限は、一応「概括例示方式」で地方自治法に例示されているだけで、例示以外のこともする余地があるということがあります。英米のように「制限列挙方式」だと、このような余地はなくなります。

(3) ☆桜というとどんなことを思い浮かべますか、と問われて。
コメント:「和歌なんですけども、「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という在原業平のうたです。咲いたと思うとすぐに散るので、桜なんてない方がいいのにみたいなちょっと拗ねたような意味のうたなんですけども。散る桜に世の無常を感じるわけですね。ただ、だからこそ今を大切に生きようというようなメッセージも込められていると思います」
付記:この後、アナウンサーから「はかないからこそ、その美しさが人の心を打つんでしょうね」と絶妙のフォローが入りました。.

2011年3月30日のコメント
トピック「浦安市 県議選の準備進まず」
トピック「旭市 仮設住宅建設へ」

(1) トピック「浦安市 県議選の準備進まず」
コメント:「このままだと、どうなるか。今のままだと落とし所がないので、4月1日告示後、候補者は県選管に立候補を届け出て、ポスターも公報もない異例の選挙戦をする。投票日には投開票が行われず、当選人なし。日本の選挙史上前例のない前代未聞の事態になるでしょう。明日(31日)の推移を見守りたいです」
付記:本当にこの後どうなるんだろうと思っています。

DSC02279.JPG(2) トピック「旭市 仮設住宅建設へ」
コメント:「被災した旭市飯岡地区は本当にいいところ。夏涼しく、冬は温暖。海の幸、山の幸あり。何よりも人情がある。被災された方も「こんなに住みやすい、いいところない」と言っていました。そんな飯岡が一日も早くよみがえることを心から期待したいです」
付記:たまたま前日に被災された方と茶飲み話をする機会があって、心に残った言葉をまとめました。

NHK総合「歴史秘話ヒストリア」にてコメント

★NHK総合「歴史秘話ヒストリア」平成24年9月19日(水)22:00~22:43
「わたし、やっぱり結婚する!~明治のトップレディー 大山捨松の悩み~」にショートコメントで出演しました。捨松の人生がとてもドラマチックで、彼女自身がドラマの主役になっても不思議ないと感じたのは私だけでしょうか。
私は、捨松の日露戦争時の広報活動について、「総司令官の妻、武士の娘、侯爵夫人ということで説得力をもって西洋の読者に共感を呼んだ」という趣旨の発言を、34分過ぎに30秒くらいしました。
詳しく背景を述べますと、夫の大山巌は陸軍の満州軍総司令官、つまり現地のトップで、その妻でヴァッサー・カレッジというアメリカの名門女子大学を優秀な成績で卒業した捨松も、十分注目される余地があったわけです。
さらに武士の娘という点では、日露戦争時には日本軍の強さの秘密として武士道にとても注目が集まっていました。彼女の広報は武士道を知る一端にもなったと言えるでしょう。
また侯爵夫人という点は、西洋では貴族にはノーブレス・オブリージという高い身分に伴う義務があり、捨松もそのような義務を十分理解して、戦時にあって積極的に銃後の活動(慰問・募金など)をしています。
以上から、捨松の議論が西洋で受け入れられる素地が十分あったと述べたのでした。
捨松研究では、番組に出ておられた久野明子さんのご研究が出色です。一読をお勧めいたします。

テレビ番組「所さんの目がテン!」にてコメント

★日本テレビの番組「所さんの目がテン!」(2011年2月12日午後5時から5時半)で、VTRコメント出演いたしました。

ラジオ番組「林家正蔵のサンデーユニバーシティ」に2週に亘って出演しました

★文化放送のラジオ番組「林家正蔵のサンデーユニバーシティ」に2週に亘って出演。授業についてや、拙著『日露戦争諷刺画大全』、コミックジャーナリストなどについてお話しました。
【放送局】 文化放送 AM1134kHz
【放送日時と内容】
2011年1月23日(日曜日)午前7:30~8:00(放送済み)<国を動物で表わすと?>内容の概要はこちら
2011年1月30日(日曜日)午前7:30~8:00(放送済み)<コミックジャーナリズム>内容の概要はこちら

テレビ番組:NHKデジタルテレビライフがやってきた!「BSデジタルってこんなに楽しい!」に出演しました

BSファンの一人として、BSデジタルの魅力を伝えました。ゼミ生も出演してくれて、思い出に残る番組となりました。実物以上の笑顔と言われました。
【放送日時(放送済み)】2011年1月10日(月)午前4:30~4:50 再放送:1月30日(日)午後3:35~3:55 
  再々放送:2011年2月11日(金)午前(総合)/午後(BS2)
【放送チャンネル】 NHK総合テレビ(全国放送)/一部BS2
【番組名】 「NHKデジタルテレビライフがやってきた!」
【放映番組の詳細URL】 http://www.nhk.or.jp/digital/guide/digikita/10hoso/110110.html