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飯倉章のヴァーチャル研究室
城西国際大学国際人文学部(国際交流学科)教授 ときどき更新

★研究業績
研究業績の詳しいリストは、研究開発支援総合ディレクトリ(ReaD) http://read.jst.go.jp/ で常時更新しています。そちらのサイトで、「飯倉章」で検索をお願いいたします。

『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』関連の書評・紹介(まとめ)
★書評いただきました! 
『東京新聞』2013年5月5日(日曜日)、書評欄で、成田龍一教授(日本女子大)に「風刺画を丹念に解読」と題して拙著『黄禍論と日本人』を書評いただきました。同紙をご覧いただければ幸いです。書評は、東京新聞TOKYO Webのこちらからもお読みいただけます。
★ご紹介いただきました! 
『経済倶楽部講演録』東洋経済新報社、2013年6月号、No.772の署名、玄さま「読書通信」No.100、244~245ページで『黄禍論と日本人』をご紹介いただきました。「欧米のマスコミに載った一こまマンガ140点余を収録して当時の欧米の対日論調がどのようだったかを解説したユニークな力作」と紹介いただきました。マンガが残念ながら小さいともご指摘をいただきましたが、「虫眼鏡を使ったら面白さが倍増した。近現代史を学ぶ良い教材になる」と評価いただきました。
★ご紹介いただきました! 
『歴史読本』2013年7月号の「歴史図書さんぽ」欄(305ページ)で、『黄禍論と日本人』を取り上げていただきました。
★拙文寄稿しました! 
『三田評論』2013年6月号(No.1168)に『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』の「執筆ノート」(91ページ)を寄稿いたしました。自身の学生時代からこれまでを、アマノジャクをキーワードに振り返りました。拙著も「少しアマノジャク」と書きました。というのも「中国が台頭し、日米同盟の強化が叫ばれる今日、本書が扱うのは逆に中国の弱体化が進み、日米関係が友好から疎隔へと変化した時期」だからです。歴史がうねり変化する様子を本書で実感していただければ、と結びました。

『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』紹介

拙著『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』(中央公論新社、2013年)中公新書2230、が発刊されました。詳しくはこちらからどうぞ。
これまでの研究のエッセンスをまとめました。使用諷刺画は140点以上。
本書がテーマとする黄禍論は、日清戦争に勝利して日本が帝国主義的拡張を始めた時に唱えられ始め、その後、拡大する帝国日本の背後に影のように寄り添い続けました。また、ドイツ皇帝の寓意画をとおして広められたため、その絵画的イメージによって諷刺画の世界とも密接なつながりをもちました。そのような関連があって、本書では、黄禍論と、その影響を受けた西洋における近代の日本・日本人像を、諷刺画を素材として明らかにしようと試みました。
本書の内容の3割くらいは、これまでに刊行した著作・論文を使用していますが、残りは活字として発表するのは初めてです。
『パンチ』誌や日露戦争期の諷刺画を除けば、使用した諷刺画の多くは、これまで体系的に歴史の文脈に沿って紹介されたことはあまり(あるいはほとんど)なかったのではないかと思います。画が多いので、意外とスイスイ読めるとの評価もいただいています。
ご高覧いただければ幸いです。

2011年5月28日更新
★「諷刺画の問題と楽しみ方」について、千葉テレビ放送ニュース番組「NEWSチバ930」(2011年5月25日午後9時30分~55分)の「ニュースな言葉」のコーナーでお話いたしました。詳しくはこちらでどうぞ。

『日露戦争諷刺画大全』ご紹介・ご書評

拙著、飯倉章『日露戦争諷刺画大全』(上・下巻、芙蓉書房出版、2010年11月30日)は刊行以来、様々な新聞・雑誌等でお取り上げいただきました。こちらは、それらのリストです(2011年5月15日までのもの)。ご紹介・ご書評等に感謝いたします。

★『毎日新聞』2011年5月15日(日曜日)、読書欄「今週の本棚」(10頁)で、富山太佳夫教授(青山学院大学・英文学)に「悪意、悪辣…されどまっとうな歴史の証言」と題して拙著『日露戦争諷刺画大全』を書評いただきました。同紙をご覧いただければ幸いです。
★軍事史学会編集『軍事史学』第46巻第4号(通巻184号、平成23年3月25日発行)「文献紹介」欄(157頁)で、稲葉千晴先生(名城大学教授)に拙著『日露戦争諷刺画大全』を書評いただきました。同誌をご覧いただければ幸いです。

★『週刊東洋経済』2011年2月26日号、「Books & Trends: Review」欄(123頁)で、拙著『日露戦争諷刺画大全』を書評いただきました。同誌をご覧いただければ幸いです。

★『世界の艦船』2011年4月号、「Book Guide」欄(119頁)で、拙著『日露戦争諷刺画大全』を書評いただきました。同誌をご覧いただければ幸いです。

★『毎日新聞』2011年2月10日(木曜日)朝刊文化面(24頁)に記事「日露戦争の諷刺画 機知に富む各国事情を楽しむ」を寄稿させていただきました。拙著『日露戦争諷刺画大全』の内容などを紹介いたしました。同紙をご覧いただければ幸いです。

★『読売新聞』2011年1月23日(日曜日)朝刊文化面「本よみうり堂」(読書面)の欄「記者が選ぶ」(30頁)にて、拙著『日露戦争諷刺画大全』をご紹介いただきました。同紙をご覧いただければ幸いです。

★『歴史読本』2011年3月号「歴史図書さんぽ Book Review」欄(327頁)にて、拙著『日露戦争諷刺画大全』をご紹介いただきました。同紙をご覧いただければ幸いです。

★『日本経済新聞』2011年1月19日(水曜日)朝刊文化面(36頁)にて、研究と拙著『日露戦争諷刺画大全』の紹介をさせていただきました。記事:飯倉章「諷刺画で知る日露戦争 歴史の側面伝える鋭い批判や痛烈な皮肉」。同紙をご覧いただければ幸いです。なお、同記事は「日経電子版」にも転載されています。

★『歴史街道』PHP研究所、2011年2月号、書評欄「Books 編集部おすすめの本」(112頁)で、拙著『日露戦争諷刺画大全』が紹介されました。同誌をご覧いただければ幸いです。

★『丸』潮書房、2011年2月号、書評欄「ホンのたち読み/ななめ読み」(183頁)で、拙著『日露戦争諷刺画大全』が紹介されました。同誌をご覧いただければ幸いです。

★『週刊読書人』新年特大号(2011年 1月7日・2010年12月31日合併号)の特集(5面)で拙著、『日露戦争諷刺画大全』が紹介されました。内容は下記の通りです。同誌をご覧いただければ幸いです。
特集=飯倉 章著『日露戦争諷刺画大全』上・下(芙蓉書房出版)刊行にあたって~
 書評:奈良岡總智先生「戦争の多様な側面を明らかに 客観的・中立的な戦争像の提示に成功する」
    (ならおか・そうち先生=京都大学准教授) 
 紹介文:拙著「日露戦争期の諷刺画を読み解く」 

メイキング・オヴ・
『日露戦争諷刺画大全』

拙著を刊行するまでのお話。

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飯倉章『日露戦争諷刺画大全』上・下巻(芙蓉書房出版、2010年11月30日):各巻定価(本体2,800円+税)

■資料収集よりも解読
資料収集、大変だったでしょうとよく聞かれます。確かにそうでしたが、もっと大変だったのは集めた諷刺画(1,000点以上)を分類し、タイトルやキャプションを訳し、解読する作業でした。
解読の作業では、辞書はもちろん、様々な文献が役立ちました。ふつうの本の出版ではあまり使わない文具も活躍しました。

■活躍した文具
まずはこちらが活躍しました。
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当時の資料からコピーした何千枚もの諷刺画を裁断するのにカッターが大活躍でした。出版社にもこうしてカットしたものを送ります。別にカットした画は、用紙に糊付けして、書誌データと一緒にコピーして保管。

■資料の束
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資料の束には全部ナンバリング。
でも、本当に大変なのはもちろんここから。

■MVP文具
この本のMVP文具は何と言ってもこうして使ったもの。
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そうです拡大鏡。
当時の諷刺画には、細かいところに色々と工夫してあるものが多いのです。見落とすと意味がまったく分からないこともしばしば。大中小の拡大鏡を駆使して、小さな活字を読んだり、絵解きをしたり。
お世話になりました。
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2012年4月2日更新
★歴史群像編集部編『日露戦争兵器・人物事典』(学研パブリッシング、2012年1月5日)の項目執筆(ロシア海軍9名、その他諸外国人32名、計41名)をしました。時には一次資料にも当たり、できるだけ知られていないエピソードも盛り込むようにしました。ぜひ手に取っていただければと思います。

2011年10月20日更新
★『文藝春秋』平成23年12月臨時増刊号に寄稿
拙著「諷刺画で読む「世界が見たJAPAN」」が『文藝春秋』平成23年12月臨時増刊号(総集編「坂の上の雲」日本人の勇気)116~23頁に掲載されました。興味深い論評・記事・特集が満載です。ぜひお読みになってくださいまた、今回の論評の基となった、拙著『日露戦争諷刺画大全』も合わせてご覧いただければ幸いです。