飯倉章のヴァーチャル研究室 of akiraiikura.com

akiraiikura.com
飯倉章のヴァーチャル研究室
城西国際大学国際人文学部(国際交流学科)教授 ときどき更新



飯倉章(アキラ)のホームページへようこそ! 私はメグです。アキラはどこ? ふむ、匂う。ケーキの匂い!やっぱり、ここね。この方が飯倉章(アキラ)です。アキラが一人で書いた本(単著)です。アキラが関わった本。難しい顔しているね。それぞれ色々な方々との思い出が詰まっています。

更新情報
★千葉テレビ放送ニュース番組「NEWSチバ930」(午後9時30分~55分)のコメンテーターとして、原則、第3[月によって第5]水曜日に出演。コメント内容をまとめた『コメント日誌』、随時更新。(最近、更新が滞っています。すみません。時たま偶数週の水曜日にも出演しています)

2013年10月
畏友、近藤祐君が新著を発刊しました。近藤祐『脳病院をめぐる人々――帝都・東京の精神病理を探索する』(彩流社、2013年)です。第一部では明治初期の癲狂院に始まり、大正・昭和戦前期まで、精神を患った人々が東京でどのような施設に収容されたのか、どのような社会情勢が施設の拡大と郊外化の背後にあったのか、実地調査や、当時の図面・写真を用いた複合的な調査で明らかにしています。そのような知識の上に立って、第二部では芥川、辻潤、高村光太郎と千恵子、太宰、中也といった面々に、さらに治療者としての斎藤茂吉も加わり、帝都東京と狂気の変遷がつまびらかになっていきます。著者は多分に神格化されてきた文学者たちとその狂気にも、冷静な筆致で分析を加えています。東京(一部千葉市)の風景のなかで、彼らの人生とのその狂気が鮮明に浮かび上がる様は見事です。
本書は私には、『物語としてのアパート』(2008年)、『洋画家たちの東京』(2011年)に続く、近藤君の東京三部作の完結編に思えます。三作に共通するのは、東京論とも呼ぶべきものですが、それを東京人として独占しようという視線は微塵もないし、ノスタルジックに語ろうとするものでもありません。しかし、それがゆえに、中也の悲劇や、青木繁の不遇が胸に迫ってくるのでしょう。これら三作の草稿段階での最初の読者となれたことは、私にとって幸運以外の何ものでもありません。

2013年12月22日追記
上記の近藤祐君の著作『脳病院をめぐる人々――帝都・東京の精神病理を探索する』が朝日新聞(12月22日付け)の読書欄で荒俣宏氏に書評されました。「別角度の文学史が見えてくる」とあるように、この著作を文学史の文脈から評価して、同書の魅力を伝えております。同書は書店の精神医学の棚で見かけることも多いですが、文学史の棚の方がふさわしいと思っておりましたので、荒俣氏の紹介は当を得ていると思いました。同氏が蛇足ながらと指摘した人名の誤植、中村古狭(故狭でなく)、石井柏亭(伯亭でなく)。確かに残念でした。柏亭は『洋画家たちの東京』にも登場しますが、こちらはもちろん柏亭となっています。私も蛇足ながら書かせてもらうと、荒俣氏の書評には「明治5年にロシア皇太子が訪日」とありますが、正しくは「ロシア皇子」(皇太子でなく)であります。専門家もよく間違えますが、近藤君の著作ではちゃんと「ロシア皇子アレクセイ」となっています。アレクサンドル二世の息子ですが、皇太子ではありませんでした。アレクセイ・アレクサンドロヴィッチ(英語名表記Alexei Alexandrovich)。『日露戦争人物・兵器事典』(学研)で、たまたま私が執筆担当しました(偶然って怖い)。さらに蛇足の蛇足を書けば、近藤君の「あとがき」での私の所属が西とすべきが北になっていますが、これはご愛嬌です。荒俣氏の書評を契機に、近藤君の著作がさらに多くの方々に読まれることを祈ります。

『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』関連の書評・紹介(まとめ)
各紙誌での書評・紹介をいただきました。こちらから、どうぞ。

2013年3月22日更新
拙著『黄禍論と日本人――欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』(中央公論新社、2013年)中公新書2230、が発刊されました。詳しくはこちらから、どうぞ。
これまでの研究のエッセンスをまとめました。使用諷刺画は140点以上。見て楽しめ、読んで納得(?)と行けば幸いですが…。
本書がテーマとする黄禍論は、日清戦争に勝利して日本が帝国主義的拡張を始めた時に唱えられ始め、その後、拡大する帝国日本の背後に影のように寄り添い続けました。また、ドイツ皇帝の寓意画をとおして広められたため、その絵画的イメージによって諷刺画の世界とも密接なつながりをもちました。そのような関連があって、本書では、黄禍論と、その影響を受けた西洋における近代の日本・日本人像を、諷刺画を素材として明らかにしようと試みました。文字通り、ご笑覧ください。

caricaturebook1.jpgcaricaturebook1.jpg

新刊書など出版物の紹介

DSC00987.JPGDSC00987.JPG
News

研究活動・国際会議・研究学会・講演から、TV・ラジオなどへの出演まで

DSC00129.JPGDSC00129.JPG
Concept

大学での活動:ゼミの紹介など

DSC00164.JPGDSC00164.JPG

わがまま犬メグの部屋 アキラの言うことは聞きません

DSC00178.JPGDSC00178.JPG

プロフィール

hobbies.jpghobbies.jpg

趣味・娯楽